これは欠落した彼の物語
燕の模写をする少年の背後で、男女が剣を交えていた。
「ダダダダダー!」
勇ましい掛け声と共に、剣を振り下ろされた女の一撃は、男に当たることなく地面を穿った。
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目を合わせて「ニヤリ」と奥歯を見せた2人。
大きな隙を生み出した女に横凪で対抗した男の攻撃は、いとも簡単に避けられる。
回避に合わせて刀身を反転させた女は、跳び上がると同時に剣を両手で構え直して、地面へと突き立てた。
崩壊する地面でバランスを崩した男が「良いね」と、笑いながら軽く魔法を発動した。
風魔法で岩を吹き回して、土魔法で巨大な金槌を生成する男。
「望むところだー!」
ニヤリと笑った女は、巨大な武器に怯むことなく正面から立ち合った。
女は剣を振り上げて、金槌が近づくタイミングで力一杯岩を叩く。
「あ!燕さんが逃げちゃった」
彼等の近くで模写を続けていた少年は、平然と言って退ける。
彼は女の破壊で飛来した瓦礫を、避ける素振りすらない。
少年の隣で岩場に腰掛けて、リュートの弦を調整していた老人が「ポロン」と、音を鳴らした。
すると、少年と老人を囲った防壁魔法が、岩を全て砕き切った。
「あーあ、描いてる途中だったのに……」
「出会いとは一期一会。その絵は完成せぬ運命だったんじゃろ」
再び弦の調節に戻った老人真横へ移動した少年は、籠からパンを取り出して「モグモグ」と食べ始める。
平穏な空気が流れる近くでは、男女の戦闘が続けられていた。
「ねぇラジスさん。2人はいつまで戦うんだろうね。ご飯要らないのかな」
「呼びたいのなら、そうすれば良い」
老人の言葉に「それもそうだね」と頷いた少年は、描きかけの燕の絵に加筆をする。
存在しない攻撃的な羽を描いた彼が、スケッチブックを戦う2人へ向けると、具現化した絵が飛び出した。
描かれたサイズよりも巨大な燕の化物。
化物の出現に逸早く気付いたのは、幸運に恵まれた男だった。
女と剣を交えていた男――勇者ブルは、女の腹を担ぎ上げて雷魔法で高速移動した。
――ドゴオオオン!――
土煙を上げた燕の絵は、役目を終えて地面へと絵の具を撒く。
「うううう!見えなかった!悔しいいい!」
「わっ!暴れると落としちゃうよ」
ブルに担がれた剣士の女は、足をバタバタさせながら悔しさを全身で表現している。
ゆっくりと地面に着いた彼女は、ナイフのように鋭い緑色のショートヘアを左右に振り回しながら、子供の様に地団駄を踏む。
「『剣聖』の私より強いなんて、勇者様は反則だよ!」
「もう一戦!もう一戦!」と騒ぎ立てる女の足元で、焚き火を描いた少年はそれを地面へと置いた。
先と同じく絵が具現して、焚き火の心地良い音色を奏で始める。
「ウルイナさん。今日は獣肉のシチューですよ」
「ホント!?私お肉大好き!セルンー!私の分いっぱい装ってね!」
行儀良く着座した剣士の女――ウルイナは、「ウズウズ」と体を揺らしながら、シチューが温まるのを待っている。
装飾のしっかりとした鞘に、似つかわしくない肩当てのみの装備。
武器を装備していなければ、細身の彼女が剣士だとは誰も気付かないだろう。
具材たっぷりの器を前に、ウルイナの瞳が五芒星へと変化した。
魔力で瞳に熱を持った彼女を咎めたのは、楽器を背に掛けた老人――ラジスだった。
「聖力は魔力消費が激しい。戦闘中ではないのだから収めてなさい」
「え!?また発動してた?うーん、感情の制御って難しいなぁ」
既に器の半分以上を平らげたウルイナは、鍋の残りを「チラチラ」と見ながらセルンに寄る。
「セールーン!聖力の使い方教えてー!私達の中でセルンが1番上手じゃん!」
年上に頼み込まれたセルンは、尻込みながらもお玉を置いて饒舌に語り始める。
「簡単ですよ。皆さんもサタン様を信仰すれば良いんです。心臓を直に掴まれた時の高揚感をと言ったら……嗚呼!もう一度あの方に心を掴まれたい!」
セルンは五芒星の瞳を輝かせながら、恋する乙女みたく頬を真っ赤に染める。
彼の言葉を聞いていた3人は、気まずそうにお互いの目を合わせた。
「この話題はマズッたか……」
「セルン殿は、この旅の目的を理解してるのかの?勇者殿」
「うーん。サタンには武力で敵わないし、説得する人が増える分には……良い。……のかな?」
彼等4人は、サタンを倒すべく組まれたパーティーだった。
内政が落ち着きを取り戻した5番目の世界で、勇者ブルはサタンの捜索を始めた。
元より、彼がこの世界を拠点に選んでいた理由は、世界特性にある。
5番目の世界に突発的に生まれる『聖人』。
それは、才能や努力が到底及ばない、神に選ばれた唯一の完成者。
五芒星の瞳を宿した彼等は、一切の修行をせずとも世界最高峰の実力を誇った。
剣聖に選ばれたウルイナは、筋力の無い体で軽々と大剣を振り回す。
画聖に選ばれたセルンは、描いた物を具現化する能力を有した。
音聖に選ばれたラジスが鳴らす音は、どんな魔法も生み出せた。
努力を無に帰す程の強敵――サタンへ対抗する為に集まった彼等は、どの世界の冒険者よりも強かった。
「うむむー!サタンは最後の目標だし、手っ取り早く五芒星を極めたい!勇者様はさ、長生きしてるし強くなるコツとか知ってます?」
「強く……か。強さの定義は分からないけど、僕が過去に会った最強の剣士の考えは、セルンとよく似ていたね」
今も尚、妄信的にサタンを語るセルンを背後に、ブルは大学院時代を思い出して茶を啜った。
「聖力も魔力に依存しているから、意志の強い人は当然強くなれるよ」
「抽象的ー!んね!その最強の話聞きたい!その人って勇者様よりも強いの?」
「うーん」と空を見上げながら考え込んだブルは「今はそうかも」と、苦笑いしながら昔話を語り始めた――。
――――――――――――――――――――
「ほら!この人が噂の勇者様やで!ごっつ強そうやろ!?」
大学院の一室。
研究冊子で埋め尽くされた6畳程の狭い部屋に、突如として現れた口調の明るい男性は、背後に立つ背の高い友人に向けてブルを紹介した。
「こんにちはーミズキくん。その人は?」
ブルは雪崩を起こした冊子を天井付近に詰め込み終わると、資料を乗り継ぎながら彼等の前に立った。
彼はミズキの両手が指す男を観察する。
浮世離れした美しい容姿を見たブルは「天女みたい」と小さく呟いた。
しかし、彼をよく見れば細身に筋肉質な体が隠れている。
姿勢良く立っている男の虚な金色の瞳は、その色に反してブルに暗い印象を与えた。
「ウチに入ったばかりの生徒なんです!同室なったから仲良ぅしよう思て。ほら、ボサッとせんと挨拶せぇや!」
ミズキに背中を強く叩かれた男は、機械の様にゆっくりとブルへ視線を合わせた。
「……ヤミ」
――これが、勇者ブルとヤミの初顔合わせだった。
油染みの目立つソファの背凭れに足を上げていた研究員は、ニヤニヤと笑いながら2人の成り行きを見守っている。
背後からの嫌な気配に振り返ったブルは「何?ケイの知り合いなの?」と研究員へと問うた。
「アッハハ!いやいや全く微塵も知らないよ。初めましてーヤミくん」
ソファへ逆さにひっくり返った男――兄さんはそう言って、資料へと目を落とした。
兄さんの態度を不思議がって眺めるブルとミズキに構わず、刀を取り出したヤミ。
彼は油断したブル相手に、目にも留まらぬ速さで胴を斬り付けた。
「え?うわっ!」
大量の資料に足を滑らせたブルは、間一髪でヤミの攻撃を回避した。
周りに舞った紙の雨を一身に受けたブルが目を丸くしていると、ミズキがヤミの腕を強く掴んで怒鳴り声を上げた。
「何しとんねん!勇者様や無かったら死んどったで!」
ブルの固有魔法『幸運』は、意思に関係無く発動する。
ミズキの言う通り、相手が運よく転けていなければ重傷を負う場面だった。
怒るミズキの手を振り払ったヤミは、言い分も聞かずにもう一度ブルへと斬り掛かる。
「狂戦士かお前は!止まれ!ハウス!首輪付けるで!」
「ハハッ!随分と暴力的に育ったなゲブッ!」
「ああ!笑っとる場合ちゃいます!兄さんの体質が1番被害被るんやで!ストーップ!」
逃げ腰でヤミへ応戦するブルに、一直線にブルの首を狙うヤミ。
ヤミを捕まえようと転げ回るミズキの足元では、冊子の海に溺れた兄さんが呻き声を上げていた。
――――――――――――――――――――
「そのヤミって人が、最強の剣士なんだ!……ってか、初対面で勇者様に喧嘩売るなんて無謀な人だねー」
「ウルイナさんも似たようなことしてましたよ?覚えてないんですか?」
焼き菓子を食べながらヤミを批判するウルイナに、自分の行いを振り返ろと言うセルン。
ブルは「剣士ってそうなのかなぁ」と、呟きながら地面へ肘を付いた。
「ヤミくんも強くなりたいからって僕の所に来たんだ。それから毎日大変でね。僕が彼を気絶させるまで、朝から晩まで付き合わされたよ」
「ウルイナ殿の方が聞き分けはあるのぅ」
「聞き分けない方が強くなれるかもよー?」
ラジスは苦労人のブルへ穏やかな曲を送る。
回復効果のある曲でリラックスしたブルとウルイナは、体勢を崩して夕陽を見つめた。
足をバタつかせて続きをせがむウルイナに袖を引っ張られたブルは、困り眉を作って昔話を再開した。
――――――――――――――――――――
連日ヤミに生活時間を奪われ続けたブルは、堪忍袋の緒が切れて「プンプン」と怒りを露わにする。
しかし、叱責が苦手な彼では、ヤミの行動を止められなかった。
助言を兄さんから得ようとしたブルが目指すのは、彼が住処にしている先述の一室。
扉に手を掛けたブルは、室内の気配が2つ存在する事に気付き、静かに息を潜めた。
「――なら、僕も協力するよ。君と手を組むのも一興だ」
部屋から聞こえた兄さんの声は、上機嫌な鼻歌が混ざっている。
憤怒の悪魔を監視する役目を担った勇者は、交渉相手の姿を見ようと扉を少しだけ開いた。
隙間から見える長髪には見覚えがある。
ソファに座った兄さんの正面で、礼儀正しく正座している青年はヤミだった。
「では、その様に。……貴方がまともな方で良かった。どうやって殺そうかとずっと悩んでましたから」
――ブルはその発言でショックを受ける。
ヤミと関わる回数は兄さんより上回っていたにも拘らず、彼の声を聞いたのはこれで2回目だったから。
「僕を差し置いて仲良くなるなんて、ズルいよケイ!僕だってヤミくんの事知りたいのに!」
見当違いな嫉妬で姿を見せたブルは「しまった」と、大きく開けた口元を隠しながら扉を半分締めた。
そこから頭を覗かせた彼は、斜め下を見ながら「モジモジ」と言葉を続ける。
「僕凄く怒ってるんだからね。今日からヤミくんの相手は『1日1回』だけにするよ。戦闘が終わったら僕とお話しする事!」
それはブルなりの怒りの表現だった。
表情豊かに焦るブルを静かに見る2人は、呆れた態度を隠すことなく溜め息を付く。
「もー部屋に入って来なよブル。君って変なところで頑固だよねー」
ブルに手招きをした兄さんは、耳まで真っ赤に染まった彼を無理矢理ソファに座らせた。
ヤミのジト目と目が合ったブルは、気まずそうに目を逸らす。
2人の仲介人になる他無い兄さんが、ヤミの肩に手を置いて発言を促した。
「……俺が1番強ければいい。お前自身に興味はない」
「わんっ酷い!」
ヤミの冷たい言葉に、両目を涙でいっぱいにしたブルは「ダラダラ」と、鼻水ごと床を濡らした。
開いた扉の前を偶々通りかかっていたミズキが、慌てて彼にタオルを差し出す。
「遂に精神攻撃も会得したんかヤミ!勇者様は先輩なんやから、敬意持たなあかんて言うとるやろ!」
「……ごめん」
意外な事に、ミズキがヤミの頭を強く叩くと、ヤミは反論する事無く謝った。
彼等の関係性の変化に、ブルが驚いて身を乗り出す。
「ズルい!僕だけ仲間外れじゃないか!ミズキくん!課題手伝うからヤミくんとの仲を取り持って!」
「彗星魔法の卒論手伝うてくれはるん!?よっしゃ!俺に任せぇや!飛びっ切り仲良うしたるで!」
力こぶを作ってやる気を出したミズキは、ヤミの性格をブルに事細かく教えた。
「うんうん」と頷きながらメモを取るブルを、遠くから眺めるヤミ。
ミズキの明るさに比例して暗い彼は、用事は済んだとその場を後にした。
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――ミズキの訃報が大学中に出回ったのは、それから半年後の事だった。
針葉樹が取り囲む、大学院の中庭。
多くの人の目に付く場所で、私闘を行っていた彼等の決着は早々に着いた。
ミズキを殺した男は、周りの悲鳴など一切気に留めず、執拗に死体へ何度も斬り掛かっている。
「止めろ!ヤミくん!どうしてミズキくんを……!」
ヤミを魔法で羽交い絞めにしたブルは、ミズキの亡骸を庇う様に立ちはだかった。
普段通りの虚ろな瞳をブルへ向けたヤミは、平然とした態度で刀に付いた血を服で拭う。
「……『どうして』って……どうして?」
ブルの質問の意味を理解出来ない彼は、体の自由を奪う魔法をねじ伏せると、子供の様に首を傾げた。
「ミズキは君の友達――親友だろ!?どんな理由があっても、許される行為じゃない!」
ブルの奇跡に近い幸運を以てしても、死人の治癒は不可能だった。
ミズキが人目に付かない様に土のカーテンで覆った彼は、ヤミの胸倉を掴んで前後に揺さぶった。
「答えろ!ヤミくん!」
面倒くさそうに口角を下げたヤミは、溜め息を吐いてブルへと容赦なく刀を振った。
ブルを護る防壁魔法をくぐり抜けた刀身は、彼の腹を割いて更に真っ赤に染まる。
腹を抱えて蹲ったブルを蹴り上げたヤミは、見物人を見渡しながら呟いた。
「理由があると思うのはお前のエゴだろ。俺はあの人以外の生き物がどうなろうと知らない。興味がない」
「エゴな訳が無い!人と協力し合って生きるのが僕達人間だ!ミズキくんは君にとって心の支えだったはずだ!」
無口で不愛想なヤミを、他の学生と繋げていたのはミズキだ。
明るく元気な彼がヤミの気に障るはずもなく、此度の騒動は誰の目にも信じられない光景だった。
「協力……?一方的な支配が協力か……。やっぱり勇者とは分かり合えないな」
ヤミは刀を構え直したが、ブルの傷の治療はまだ終わっていない。
彼の得意とする最上位の治癒魔法――精霊族の加護が、混線を起こしたように上手く作用しなかった。
血を吐くブルの背後から「コツコツ」と、不規則な足音を鳴らしながら近付く影が1つ。
「フフッ。ブルは殺しちゃダメだよー。僕が困るからね」
狐目の男はフラフラと酔っ払いの様に、ヤミの肩へ凭れ掛かった。
ヤミはそれを振り払わず、何故か兄さんの行動を静かに見守っている。
そして、ヤミに小さく耳打ちした兄さんは、ブルを担いで医務室を目指して歩き始めた。
「ダメだ……ヤミくんを1人にしちゃダメだ」
「大丈夫だよ。彼は絶対に1人にはならないから」
分かった様な事を言う兄さんに反発する力もなく、医務室のベッドに横たわったブルは眠りについた。
これは五百年も昔の話で、ブルとヤミが係わったのはそれが最初で最後だった。
――――――――――――――――――――
「戦ってたら勇者様が勝ってたかもじゃん!本当にその人最強って言えるの?」
ウルイナの純粋な疑問に、断言する様に力強く頷いたブルは言葉を続ける。
「戦えなかったのは、僕が負けると決まってたから。僕の幸運は戦闘を回避したんだと思う」
確信めいたブルの言葉に、反論の出来ないウルイナ。
『幸運』の固有魔法を最も理解しているのは、紛れもなくブル自身だった。
「ヤミくんの言う『あの人』が、ケイの妹だと知ったのは、それから何年も後の事だったよ。悪魔と肩を並べる為に執着した彼の精神は、半端なものじゃなかった」
しんみりとした空気の中、思案に暮れていたウルイナは、諦めた様子で両腕を投げ出した。
「執着・信仰。何かに固執する精神が、魔力を増大させる。……でもそれじゃあ人を傷付ける事も、正しいみたいじゃん!」
顔のパーツを中心に寄せて、悲しみを表現したウルイナの頭を撫でるセルン。
少年もウルイナと同じ様に、沈んだ感情で地面へ目を落としていた。
「俺……少しその人の気持ち分かります。分かっちゃダメだけど、俺もサタン様の事を考えると、1つの道標に向かって歩くみたいに楽な気分になるんです」
才能の差で人物画家になる他無かったセルンは、生死の狭間で五芒星を発眼した。
平凡な彼の人生を大きく変えたサタンとの出会いは、確固たる精神を芽生えさせたが、その反面脆さも生んだ。
「んもー!セルンは違う!ちゃんと勇者様も大好きだし!私とラジスも大好きでしょ!」
ウルイナの大声に頬を染めたセルンは、小さく頷いて顔をそっぽに向けた。
「強くなりたいって感情は大切だけど、仲間や人々を傷付ける様な成長はして欲しくないな」
寂しそうに笑ったブルを涙目で抱き締めたウルイナに、セルンの小さな体が重なった。
「では、私も」とその上に掛かったラジスの体重で、3人は圧し潰されて身動きが取れなくなる。
「アハッ、皆重たいよっ、アハハ」
笑い泣くブルの声が響く草原は、とても静かで安らかだった。
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これは欠落した彼の物語。
サタンの魔力気配を察知したブル一行が、11番目の世界を崩落の危機から救うのだが、それはまた別のお話。
ブルとセルンは「これは奔放な彼の物語」に登場した人物。
ウルイナとラジス、ミズキは初登場です。
予定より早く出来たのでアップしました。
次話の閑話休題は今日中に投稿します。




