きょうから、かみさまと、いっしょにくらします。
かみさまは、朝に弱い。
お寝坊さんです。
起こしに行ったけど、お布団が魅力的。
かみさまがあったかいので、眠くなってきました。
おかしい。わたしの方が、早く起きたのに。
『なによ』
『えへへ』
かみさまが、にやにやしてみてくる。
まったくほんとうに腹の立つかみさまだ。
しかたがないから、朝ごはんを作らせてあげよう。
あったかいココアも飲みたいな。
わたしの大好きなかみさま。
――――――――――
彼女の朝は、とても早い。
いつもえらいなぁ。
起こしに来てくれたけど、あと5分…。
そうだ。彼女も一緒に、布団に包めてしまおう。
腕のなかの彼女があたたかいから、なお布団から出られない。
おかしいな。起こしてくれるはずの子が、寝てしまったよ。
『なによ』
『えへへ』
彼女が眉を寄せるけど、それがまた愛おしいんだ。
思わず笑顔を浮かべていると、彼女はぷいと拗ねてしまった。
でも本当に拗ねているわけじゃないって、知ってるんだ。
仕方がないから、朝ごはんでも作ってご機嫌取りをしよう。
さ、あたたかいココアが入ったから、お布団から出ておいで。
僕のかわいい女神様。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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