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まずは把握することが大切

あれよと言う間に第一王子の婚約者になってしまった私。

これまでに交わした言葉は両手の数程…。

両家の顔合わせの後に、初めて二人きりになったときに言われた理由。

何故私なのか…。


殿下が言うには、今まで自分の周りにはどうにか気に入られよう、好かれよう、婚約者の座を射止めたい。そのようなご令嬢で溢れていたそうです。表面ではお互いを誉めあってはいたものの、裏では相手を蹴落とすことしか頭にない。そんな中、来年度の進学を前に本格的に婚約者を決めなければならなくなった。

気は進まないが宮殿の庭園でお茶会を開催することになった。

自分と歳の近いまだ婚約者のいないご令嬢には全て招待状を送る。

結局この日も殿下の周りには自分を売り込もうと躍起になる醜い令嬢ばかり。

それぞれがゴテゴテに着飾り、たっぷりと振り掛けた香水の匂いが混ざり合い、気分が悪くなりそうだった。

そんな中、ふと目に入ったのは母親の側で大人しくお茶を飲むご令嬢。

自分には興味がないのか、こちらを見もしない。

確か、シルベーヌ公爵家の長女と言っていたな。

今まで自分に媚を売ってこない者などいなかった。

この令嬢を知りたい。

そう思い、同じ歳の兄が居ることをダシにして近寄ることにした。

何度訪問しても大人しくお茶を飲んでいるだけで、話すのは兄のハンスであったが益々気に入った。

この少女は家族と専属メイドにしか心を許していない。

野生動物を手懐けるようなワクワクとした気持ちが沸き上がる。

そして、ミレーユを婚約者にすることに決めたのだそう。


何それ?

自分に興味がなさそうだったからって…。

興味もないし、本当に怖いから放っておいてほしいだけなのに…。


しかし、現実には婚約者に決まってしまった。

婚約者になったからにはこちらから婚約破棄など出来ない。

殿下が私に愛想を尽かせて破棄してくれるのが一番だけど、それが断罪ではダメ!!

登場人物といい、あの本の通りというのならば対策を練って回避するべし。


まず、

私、ミレーユ=シルベーヌ(7)シルベーヌ公爵家長女 悪役令嬢らしい

兄、ハンス=シルベーヌ(9)シルベーヌ公爵家長男 殿下の学友で将来宰相

殿下、フランシス=ル=マンド(9)ブルボニック王国第一王子


まだこの3人しか分かっていないけれど、

本の通りになると言うなら、本格的に動き出すのは私の卒業の年の1年。

所謂ヒロインが14歳で魔力の才能を認められ学校にやってくるところから始まる。

第一王子は卒業していないけど、卒業生として学校にやってきた時にヒロインと出会う。

ヒロインに惹かれて私に冷たくなった殿下への嫉妬をヒロインをいじめることで発散する悪役令嬢。

それを卒業パーティーで暴露され断罪される。

断罪された悪役令嬢は、ヒロインにこれ以上危害を加えることがないように幽閉されそこで毒殺される。


めっちゃバッドエンドじゃない…。

前世で仲間だった勇者に断頭されたのに、今世でも殺されるの?


今の私は7才。本のストーリーが始まるのが14才。

あと7年。

どうにか穏便に婚約を破棄してもらいたい。

婚約破棄されれば、そのまま公爵家にいることは叶わない。

お父様、お母様は勘当したりしないと思う。

でも、婚約破棄された令嬢なんて腫れ物でしかない。

婚約破棄されたらそのまま家を出るつもりでいよう。

そのためには資金がいるわ。

あと7年。

どうにかこのチートで乗り切ってやる!

王子がいるのに共和国はおかしいと教えていただいたので、

共和国から王国に変更しました。

ありがとうございました!

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