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生まれました。

生まれた時から前世を覚えていたので、今世では愛される人生を目標に生きると決めた。

母親の胎内から出て来て聞こえてきた男女の優しそうな声。

愛しそうに慈しむようにそっと頬に触れられた指先。

前世では得られなかった両親の愛。

まだ目を開けることが出来ないため両親の顔を確認することは出来ない。

しかし、不思議と安らかな気持ちだ。

今世では魔力持ちがバレないように細心の注意をしようと決意。

幸い暴発することはなさそうだった。

おそらく生まれた翌日だろうか、目が開いた。

ぼんやりとしか見えないが、両親の声が聞こえた。

「あなた!ミレーユの目が開きましたよ!あなたの瞳と同じ美しい紫だわ。」

どうやら私の名前はミレーユというらしい。

前世では名前などつけてもらっていなかったのでとても嬉しい。

「私達の娘は素晴らしく美しい子だね。髪の色は君と同じ白銀でまるで天使のようだ。」

父親らしき男がなんか恥ずかしいこと言ってるけど、今世では容姿に恵まれているようだ。

前世では黒い烏のような色の頭に漆黒の瞳、5歳まで閉じ込められていたため病的に痩せ細り平均より大幅に小柄だった。

それに魔王に匹敵するような魔力。

確かに怖いと思う。

出る杭は打たれる。

出過ぎた杭は脅威。

今世では家族に愛される平凡な生活を送りたい。

そのためには決してこのチートはバレてはいけない。

まずは赤ちゃんらしく振る舞う!


しかし、赤ちゃんらしくが分からない私は溺愛両親から神童扱いをされてしまうことになる。







誤字報告ありがとうございました!

訂正させていただきました(*^-^)

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