猫を被っている教師の問題がありすぎる!
最初に手を挙げたのは木筒さんだった。
「木筒さんは誰かに感想文のことを前もって聞いて書いてきてくれたのかい?」
「はい、そうです…」
「そうか、じゃあ、お願いします。」
彼女は席を立ち、感想文を読み始めた。目には涙が溢れていた。
「私は鬼丸先生のせいで学校に行くことができませんでした。」
「な、何を言っているのかな木筒さん…。」
「私はたばこを吸っていないのに吸っていると決めつけられたり授業中寝ていないのに寝てると言われた り、お前がそういうことを行うのは親の教育が悪いからだと言われました。」
彼女のまさかの告発に対し
「何を言っているんだ、授業とは関係ないじゃないか!やめなさい!」
しかし、木筒さんはやめようとはせず
「それから鬼丸先生に会うのが怖くなり学校に行けなくなりました。だけど友達が大丈夫だから私がついて いるから学校にいこうと言ってくれました!」
「木筒さん! 読むのをやめなさい!」
生徒の告発に焦る担任の鬼丸。
「本当はここから逃げ出したいけど私の思いをみんなに聞いてもらいたくて勇気を出してきました。」
涙を流している木筒さんは読み終わると席に静かに座った。
すると、すぐにナミカも立ち上がり感想文を読み始めた。