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はるちゃんの恋愛事情①

その日から、私の毎日は少しだけ変わったように思える。飼っているうさぎの麦がいつもより愛おしく見える。外に出てみると、風は気持ち良く、焼けない程度の暖かい日差しが私に降り注ぐ。


もうすぐ、夏がくる。


はるちゃんとは今まで通り接しようと思った。初めて起こった同性への恋心を、美琴はどうしていいか分からなかった。それでもただただ、嬉しかった。私は初めて恋をしたのだ、そう思った。


そう思っていた。だけどそれが叶わなくなったのは、学部の友人達の間で、合コンが開かれることになってしまったから。はるちゃんもそれに誘われてしまったから。


はるちゃんは特別、「彼氏が欲しい!」というようなタイプではなかった。昔少しの間だけお付き合いした彼とは、好きという気持ちがよく分からず、すぐに終わってしまったとだけ聞いたことがある。それでも、恋愛小説を読むくらいには、きっと恋愛に興味があることも、私は知っていた。


はるちゃん。はるちゃん。はるちゃん。

どうか誰のものにも、ならないで。美琴ははるちゃんに、愚かにも恋をしてしまったのです。

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