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ナニモカンジナイ ワカラナイ  作者: モモタマ
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出会い

僕は、そそらぎ 雨。小学6年生。

普通だと最後の1年、思いっきり楽しもう

なんだけど、僕の場合は最後の1年、思いっきりいじめようなんだよ。

そう、僕はいじめられてる。誰も助けて

くれないし、僕は気が弱いし、何も自分では決められなくて。だめだめ人間だ。

できるなら誰か僕を変えて欲しい。

おっといけない。こう考えていくと止まらないんだ。

「よう。雨くん?」と低い声がした。

僕はビクッとした。今僕に声をかけたのはいじめの主格犯の井原 龍文だ。できれば龍文とは話したくない。

「な、なに?龍文くん?もしかして宿題を見せて…とか?」そう返した。

「おお、そうそう。宿題もなんだけど、お前、ちょっと謝ってこいよ。」

「え?な、なにを?もしかして僕なんかしちゃった??」

「いやぁお前はなんもしてねぇよ?まぁお前になんか罪があるとしたらてめぇが生きてることくらいだよっっ!!(笑)」

そう言って龍文は自分で笑っている。

僕は「は、ははは…あはは」と苦笑いするしかなかった。

すると急に「そうだ!」と思い出すようにいった。そしてこういった。

「はは。笑いすぎて忘れるところだったぜ。俺がお前に言いたいことは二つ。

まず、宿題のプリントをてめぇが俺のプリントに写せ。

次に、この前俺は外でダチと野球してて、近所のジジイの窓ガラス割っちまった。んで、そのジジイが今学校に来てて

犯人を探してるらしい。でも俺は怒られるのはいやだ。だからお前が「犯人は僕です。ごめんなさい」と言いにいけ!」

僕は両方、いや特に後半の方は無茶苦茶だと思った…が、やらなければもっとひどいいじめに…「うん。わかった。」と

体が勝手に答えていた。

「わかればいいんだよ。」と答えて自分のプリントを取りに行った。

「ふぅ…。」と一息、僕はついた。

龍文がプリントを持ってこようとこっちに来始めた時。クラスの扉が開き、先生がいつもより早めに入って来た。

そして大声で

「ほら、皆さん着席して!!静かに!!

こら!そこ!!」などと言った。

そして龍文がこう言う。「先生!どうしたんですかー??」

先生はよほど慌てているのか、それとも聞こえなかったのか返事はしなかった。

龍文はとても不服そうな顔をしていた。

あとでまた僕に当たってくるだろう。

「いやだぁ。」とポツリと呟く。

先生はみんなが静かになるとコホンと

咳をして、「皆さん、新しい仲間が来てくれました。」と言った。

つまり、転校生だ。クラス中はまたうるさくなった。「男?女?」とか、「可愛いかな!?」「かっこいいといいな!」とか。でも僕は気乗りしなかった。

きっとその人も僕を避けて、いじめるんだ…。そうすると扉が開いてうすいピンク色の、桜みたいな色の髪をした女の子が入って来た。目は赤く、肌は白くて、

なんとも変だった。肌が白いのは別に普通だと思うけど赤い瞳に桜色の髪。染めているのだろうか??そういうことが脳内に走ったがもっと驚いたのはその格好だ。今は夏真っ最中でみんな半袖半ズボンなのに、暖かそう、いや、暑そうなおしゃれな茶色のコートをきて、赤いスカートにレギンスを履いている。

率直に言って異常だ。そう考えていると

もうすでに席はどこか、という話なっていた。僕は避けられているので僕の隣の席は開いていた。あと開いているのは

イケメンで優しい柊くんの席だ。

僕はホッとした。女子なら間違いなく、

柊の隣の席を選ぶだろう。

でも、違った。先生がどこの席がいい?と聞いてから1分ほどがたつと、彼女は

「はい、決まりました。あちらの席がよろしいです。」と変な言葉を言った。

最悪だ。あちらの席は僕の隣の席。

1人が良かったのに!!!

そう心の中で叫んだ。


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