表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

シレンティウムシリーズ

髪結い

作者: 木之下 朔

 黒い髪の毛がサラサラと指を通す。黒くて長くて私の好きな彼女の髪。


梳いて、結って、解いてまた梳いて。


 彼女はどうしていつも綺麗に結えるのか。

私は納得のいくまで何度もやり直す、彼女は嫌がりもせずに鏡の中の私の真剣な顔を見つめ続ける。


私が彼女の髪を梳いている時、彼女は目蓋を閉じて気持ち良さそうにしている。私はその姿を鏡越しに見る。


 髪を好きにさせている彼女は後ろ姿なのに、その全身で私に好意を示しているような気がする。



11月 寒いですね。

6月が恋しくなります。

雪が早く溶けますように。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 読ませて頂きました。 愛のある空間を上手く切り取った掌編ですね。 「好きな彼女」とか「好意を示している」と言う言葉が無くても、ふたりの間に漂う愛を感じられる作品だと思います。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ