表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/6

通常では考えられない話2

前回の続き、まだ目立ったことはしていない………展開が遅い

「あー、暇だ。」

  彼は本当に暇そうに呟いた。実際問題暇なのだろう。

  この青年の名前は健浩操斗(けんごうみさと)、この事務所の主である。

操斗が暇そうにしていると


ガチャッ


と、扉の開く音がした、

「依頼人かっ!?」

ガタッと音をたて座っていた椅子から立ち上がる。だがその期待に反して、入ってきたのはよく知る男性だった。

「相変わらず暇しているようですな。」

と、見た目は白髪が増えてきた50代ほどの初老の男性だった。

「なんだ教授か……」

あからさまに残念そうに操斗は呟いた。


「なんだとはなんですかな!?しかもこのミスカトニック大学の星とも呼ばれるこの私に向かって!」


「そんな風に呼ばれてないだろ……」


この男性の名前はキーシュ•アルミス、名門ミスカトニック大学の教授である。


「まったく!私はあなたが暇しているのではないかとわざわざ気をきかせて来てあげたのですぞ?それをなんだとは…だいたい最近の若者には年長者に対する態度がなっていないのですぞ、せっかく私が…」


「要するに教授も暇だから来たんですよね?」


「……そ、そんなことはないのですぞ?」


図星らしい、わかりやすい震え声である。


「だ、だいたい私は教授なのですぞ?講義や研究などがあってですな…」


「だったらさぼって来たわけですか?」


「そ、そのようなこと、この私がするわけないのですぞ!!」


「じゃあやっぱり暇だったんじゃないですか。」


「く、くぅぅっ!!と、年寄りいじめは反対なのですぞ!!」


「なにが年寄りだよ…この前私はまだまだ現役ですぞ!!って若い女性の前で格好つけてたじゃないですか。」


「み、見ていたのですかな!?プ、プライバシーの侵害はいけませんぞ!?」


「いや、あんなに目立ってたらいやでも目に付くでしょ…注目されてましたよ…」


「なんですと!?」


そんな会話をしていると、


ガチャッ


と、扉の音がなる


「こ、今度こそっ!!」


「はーい?暇してるー?」


またもや知った顔だった


「知ってた……」


「…そんなにあからさまに残念そうにされても困るんだけど?」


「困ってるのはこっちなんだよ!?依頼人全然と言ってもいいほど来ないしさ!?来るのは暇な教授とサボり魔くらいってどうゆうことだよ!!??」


「それは私に言われても本当に困るんだけど。」


彼女はクロエル・アルディ、日本人とアメリカ人のハーフで髪の色は黒がかった茶色、瞳は青い水晶のような色をしている。一応病院勤務である。


「ていうか操斗フリーターじゃなかったっけ?」


「違うわ!探偵だよ!知ってんだろ!」


「冗談冗談、わかってるわよ、今日はなんか荒れてるわね?」


「もうな……客が来なさすぎて色々と限界なんだよ…」


「もう諦めてうちにきたら?せっかくいい大学卒業してるんだし」


「提案はありがたいが断る、俺は探偵一筋って決めたからな」


「変なところで頑固なんだから…」


「遅い青春しているところ悪いとは思うのですが…依頼人来たみたいですぞ?」


「なんでそうなるんだよ……ん?依頼人?」


「あ、そうだった、ごめんなさい、忘れていたわ 」


おそらくクロエルと一緒に入って来たらしき女性はゆっくりと口を開いた。


「突然おうかがいして申し訳ありません。私はエルシア•マルティスといいます。」


「彼女は私の働いてる病院の同期の子の友人なのよ。なんか困ってるって聞いたからとりあえず連れてきたってわけよ。」


「………(絶句)」


「……?おーい、大丈夫〜?」


「……ぁ」


「ん?」


「よっしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ"!」


「き、急にどうしたのよ。」


「1ヵ月ぶりの依頼人なんだよ…………やっと……やっと…」


「わかったから少し落ち着きなさいよ、彼女も驚いてるでしょ、というかそれでよくいままで生活できたわね…」


「はっ!そうだった!どうぞ、こちらのソファーにかけてくださ…い」


「ズズズズッ……………ホッ(ソファーの上)」


「………(プルプルプル)」


「おや、どうしたのですかな、操斗くん?」


「どうしたもこうしたもないわ!いいからコーヒーなんて飲んでないでそこをどけっ!!」


「いきなりなんですかな!?こんないたいけな老人にどけと言うのですかな!?」


「いいからどけっ!!」


「わ、わかった、わかりましたぞ、どきますぞ…。」


操斗の気迫におされて、渋々といったかたちで教授がソファーから立ち上がる。


「すいません。ではこちらにどうぞ」


「い、いえ、大丈夫ですから気にしないで下さい。」


「本当に申し訳ありません……では改めて依頼を聞かせて頂けますか?」


「はい、実は…」


「フォーカードですぞ!」


「残念、ロイヤルストレートフラッシュ。」


「なんですと!?イカサマではないのですかな!?」


「残念ながらイカサマなんてしてないわよ、紳士なら潔く負けを認めなくてはいけませんわよ?」


「くぅぅ!?し、しかしこれで10回連続で私の負けですぞ!?やはりなにかイカサマを……」


「お、お前らなぁ……」


「「……あ、」」


「人の事務所でトランプすんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」


この時受けることになる依頼が、まさか平和な日常から離れてしまう原因になるとは、彼らはしるよしもなかったのだった……………………





続き書く作業がこんなに疲れるとは……まあ楽しく書けたのでいいんですけどねw

前回に引き続き誠に申し訳ございません。

ですが仕方ないのです。これ以上書く気力がおきなかったのです。きっとこれは神様がやらなくていいって言ってるのです(クワッ

…すいません、ひどい責任転嫁ですね…

ま、まぁ前回よりは書けたということで大目にみて下さい(汗

この話を読んでくださった皆には心より感謝申し上げます。本当にありがとうございます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ