リレー小説
早乙女さんと会えた俺は最後の思い出にとリレー小説を書く
それが思いにもよらない展開に!?
「はい。」
俺は最後の最後で早乙女さんに会えた。
「早乙女さんは今日引越しを・・・?」
「違うけど・・・私に用かしら?」
俺は最後の早乙女さんの思い出にいいことを思いついた。
「なんかして遊ばないか?たとえば・・・カラオケ!」
「リレー小説・・・。」
「はい?」
俺は聞いたことが無かった。
リレー小説、稀にインターネットの掲示板でよく見る。
リレーで小説を作っていく仕組みだそうだ。
俺はまずこんなことを書いた。
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(俺)ある日、たかしという名の戦士がいた。
50万円の剣を手に持って振り回している男だという。
(早乙女さん)その男が持っていた剣は暗いところでも光る剣だ。
そんな、たいそうな剣をどこから手に入れたというと・・・。
(ひでえ・・・。なんだよ、その光る剣。詐欺かよ・・・。)
(俺)鬼が島で手に入れた剣だった。
たかしは一人の男を殺してしまった・・・。
(早乙女さん)その名はさとし!
たかしのホモともだったのだ!!
(何・・・そのBL入っちゃってるって感じ。)
(俺)たかしはさとしを世界一に愛していた男だった。
たかしはなぜさとしを殺してしまったのかというと・・・
(早乙女さん)さとしが浮気をしたからだ。
さとしは最愛の男、ひかると浮気をしていたのだ。
(愛してたなら分かってただろ・・・たかし。)
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「って何でこうなるんだよ!!」
「ありがとう・・・いい思い出になったよ。」
「え?」
早乙女さんとの思い出はこれが最後だった。
俺と早乙女さんがもう会うことはない、と俺は思っていたのだった。