[別章] ゆんくの疑問
森岡さん(ゆんく)は疑問に思っていることがあった。
ある日、森岡さんが俺に質問してきた。
「先輩の離婚相手ってどんな人なんですか?」
「まあ、俺からしてみればかわいいとこがある。」
「そんなかわいらしいんですか!?見てみたいです!」
「はっ!?俺をバカにしそうだ。」
「そんなことありません!」
という言葉を俺は受け止めることにした。
まあ、なんとなしに森岡さんに愛奈を紹介することになった。
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「わくてかしますね・・・。」
「しねえよ。」
俺と森岡さんはとある小さな喫茶店にいた。
そこで俺と愛奈は婚約したのだ。
前の話だが・・・。
「初めまして。早乙女愛奈です。」
「へ、へろう!ま、まいねみず森岡奈々子です!」
「は?英語もしゃべれないの?」
「英語しゃべれないんです!」
「私もよ。外見はこうだけど日本語しかしゃべれないわ。」
「あ、そうなんですか・・・えっ!?」
「気づくのおせえよ。」
森岡さんの反応の遅さに俺は苦笑いしていた。
愛奈の父も母も日本人だ。
愛奈の姉も日本人だという。
「どこ生まれなんですか?アメリカ?イギリス?ロシア!」
「日本に生まれたの。私の父も母も日本人だわ。ミサオがよく知ってるはずよ。」
「み、ミサオ先輩はどこ生まれなんですか?」
「なんだ、いきなりのそれは。俺は日本だ。まあ、父は外国人で母は日本人だけどな。」
対面が終わった明日、森岡さんは俺に聞いてきた。
「もしかしたら、早乙女さんって捨て子だったりするんですか?」
「イキナリ何を言い出す。」
「だって、ルキアちゃんは外国人の目をしてるじゃないですか。あんなきっぱりとした日本人見たことないですよ?」
「たしかにそれもそうだが・・・。」
森岡さんの言うとおりだ。
あんなに美しい日本人俺も見たことは無かった。
何か裏があるのだろう・・・。