同窓会
俺は早乙女愛奈に再会した。
俺は高校の体育館に行くことにした。
そこには早乙女愛奈の姿が見えた。
「よっ!久しぶりじゃねえか!」
「おお!久しぶりだな!」
俺は久々に友達に会った。
でも、早乙女さんは一人でいた。
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同窓会が終わってから俺は帰ろうとした。
これでようやく終わると思っていた。
「ねえ・・・なんで来たのよ?」
「母さんに言われたから。」
こんなこと言って騙した俺だが、早乙女さんは俺を見ていた。
「また、リレー小説でもやりましょうかしら。」
「もう飽きたそれ。」
「そう?ミサオの妹元気にしてる?」
「もうルキアは俺の妹じゃないんだ。ルキアには男がいるからさ。」
「嫉妬深いわね。まあいいわ。」
「怒らないのか?あのときみたいに・・・。」
「ミサオから見た私ってそんなに怒りっぽく見えたの?」
「そ、そんなわけ無いけど。」
以前より美しく見えた。
あの時は噛み合わなかった二人だった。
早乙女さんは俺の嫁だった。
「結婚したのか?」
「もう結婚しないって心に決めてたのよ。アメリカに行こうかなって・・・。」
「日本には俺みたいなバカがいるからアメリカに行っちゃうのか?」
「いいえ。私の父がアメリカに転勤して、私も一緒に。」
「行かないでくれ・・・。」
「え?」
「行くなってつってんだろ!?まだ日本にいて欲しいんだよ。まだまだ愛奈に教えてもらいたいことがいっぱいあるんだ。」
「今、愛奈って言ってくれたよね?」
「このほうが呼びやすいからな。」
「日本にいてあげてもいいわ。ミサオの分からないこと全部教えてあげる。そのかわり、私も分からないことがいっぱいあるの。教えてもらいたいんだけどいいの?」
「ああ、どんどん聞いてくれ。」
そして、俺たちは最初から始めることにした。
またあの日に戻れるように・・・。