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序章、雨の夜
終わり方考えてない作品です
ふわっと終わるかも
雨が降っていた。
しとしと、と、静かに、でも重く。街の灯りは水たまりに揺れ、ぼんやりと反射していた。私は傘もささずに歩いていた。冷たい雨が髪に、頬に、手に触れる。胸の奥がざわざわと疼いて、痛いのに止まらない。
「誰か……ここにいてくれればいいのに」
小さく呟く。言葉はすぐに夜の空気に溶けて消えた。
部屋に戻ると、白い湯気が立ち上るバスタブが揺れている。手を伸ばせば安らぎのようなものがある。でも理性は囁く――「これ以上自分を痛めつけても、何も変わらない」と。
心は渇いていた。触れられない孤独、届かない寂しさ、誰にも分からない感情。私は胸の奥に小さな炎を灯すしかなかった。
手帳を開き、文字にならない思いを走り書きする。昨日と同じ孤独、今日も変わらない虚無。でも、書くことで少しだけ自分が存在している気がする。
私は名前を持っている――でも、その重みや意味は、まだ理解できない。
ただ、雨の夜を歩き続ける。孤独でも、触れられなくても、私はここにいることを確かめるために。
ありがとうございました。




