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空気な俺の空気無双  作者: 橋渡り
異世界転移

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森探索と初めての出会い


この世界に来て初めての太陽の暖かな光と木々の揺らめきを感じながら森の外を目指して歩いている。

よくあるモンスターや盗賊に襲われる様な事もなく、晴れやかで清々しい気持ちで散策している。

たまに聞こえる小鳥の鳴き声と、木々のざわめきを耳に感じながら。





そして、それに混ざって聞こえてくる……あからさまなオネェの声も………


「やだっ、何よコレ蜘蛛の巣? いやねぇもう。」



何だコレ?なんで森の中にオネェの声が聞こえるんだ?

明らかにドスの効いた低い声なのに、喋り方は完全に女性だ。

しかも段々ハッキリ聞こえる。

近づいている。




「ねぇ、どこかに良い男いないかしら!」


「こんな森の中に可愛い子なんているわけないじゃない。」


「なによ。集落には私達の愛を受け止められる男がいないから、外に出て受け止めてくれる素敵な相手を探しましょうって一緒に出てきたんじゃない!」


「でもこんな森には滅多にいないわよ。せめて街に行かないとね。」


「そうは言ってもアタシ達この見た目よ。人間の街になんて入れないわよ。 あらっ!」



ドンドン近づいてくるオネェに、例え男でも女でもオネェでも街に行く道が聞けるならと安易に考え、近づいて行ってしまったついさっきまでの自分を本気で殴ってやりたい!

そう、目の前のオネェ達は人間ではなかった!



「やっだぁ、いるじゃないここに可愛い坊やが!」


「あらっ本当、いたわね若くて可愛い子」


「ねぇ僕、私達と遊ばない?」



目の前のオークに誘われた俺は、あまりの衝撃に咄嗟に逃げ出せずにいた。

そう、先程まで聞こえていたオネェの声の主はオークだった。

それもメスのオークだから声が低いとかではない!

しっかりと男の子にあるものを腰布越しでも分かるほどそそり立たせたオスのオークだった。



「ねぇ、どうしたの? 遊びましょうよ。 ほら見てもうあなたを見つけた瞬間からこんなになってるのよ。」


「ほらこっちにきて、アタシ達が大人にしてあげるわよ。 大丈夫すぐに慣れるわ! それに、そこにあるヌルローの木の樹液を使えば痛くもないはずよ。」


「ほらほら、来ないならこっちから行くわよ!」


「いぃぃやぁぁぁ!!!! すいません、来ないで!来ないで! 許してください。 そんな大きな愛俺にはとても受け入れられません!!!」


布越しに大きくなったモノを見せつけながらゆっくりと俺に近づいてくる2体のオネェオーク。

怖すぎる!!何だあれあんなモン俺の中に入るわけ無いだろう!

どうする?倒すか?倒せるのかあんな大きな愛の求道者を!

クッソ、ネックレスのおかげで認識してもらえる様になった最初がコレかよ!


「すいません、ほんとに無理なんです。女の子が好きなんです。あなた達の愛は俺には受け入れられないんです。 俺は森から出て街に行きたいだけなんです。 愛し合える相手は他で見つけて下さい。お願いします!」


「あらっ、あなた街に行きたいの? なら行き方教えてあげるわよ!」


「えっ、教えてくれるんですか?」


意外と親切なオネェオークの言葉に一瞬心を許しそうになる。


「その代わり一回だけアタシ達の愛を受け入れて!」


「いや、だからそれは無理なんです〜〜!!! そんな猛り狂った愛は受け入れられません。」


違った。やっぱり見返りに俺の体を求めてきてる。

無理だ俺には受け入れられない!



「あらやだっ!アタシ達オークだし、今は貴方を見て興奮してこんなだし、さっきは勢いで色々言っちゃったけど、本気で愛を探してるのよ! 無理矢理襲ったりなんかしないわ!」


ん?やっぱりマトモなオネェなのか?このオーク達!

いや、騙されるな!さっき愛を受け入れろって言ってきたじゃないか!


「でもさっき一回だけ受け入れてくれって言ってませんでしたか?」


「あぁ、ごめんなさい、それで警戒してたのね。

ただ一回優しく抱きしめて欲しいだけなのよ、それでアタシ達の愛は少し報われるのよ! 今まではそれもしてもらえなかったからね!」


「そうそう、アタシ達オークだし、この見た目で、しかも他のオークとも違うでしょ! だから他に理解してくれる人がいなかったのよ!」


悲しそうな表情を浮かべながら2人のオークは話している。

その下には未だ夢いっぱいに膨らんだモノを激らせながら!


でも何だか聞いてると可哀想な気もしてきたな。

本当にハグだけなら別に構わないけど、その後襲われたりしないだろうか?

でも街までの道も聞きたいしな、ここは腹を括るしかないか!



「分かりました。本当にハグだけならいいですよ!」


「え、本当に?いいの? 嘘じゃない?」


「ええ、嘘じゃないです。ただし、本当にハグだけですよ! それ以上はダメですからね!」


「ええ、分かってるわ。 ハグだけにする。 それにアタシ達力も強いけど、ちゃんと人の力に合わせて抱きしめるわ!」


やっぱりこんな事言ったら失礼だが、親切で紳士的なオネェオークだ。

よし、覚悟を決めよう!


「じゃあ…いい?」


「はいっ!」



ギュウッ!!


おおぅ、え、何だか意外と悪くない!

というより、暖かくて、少し硬いが優しく包み込まれる様ですごく落ち着く!

ただ、腹に当たるコレがなければ!



「ふぅ、ありがとうね僕! すごく嬉しかったし報われたわ! これで諦めずにまだ愛を探し続けられるわ!」


2人のオークとのハグが終わる。

2人共本当にハグだけで、力も弱めてくれて、それ以上は何もせずにちゃんと約束を守ってくれた。


「俺の方こそ! こんな事しかできずにごめんなさい!」


「あらっいいのよそんなの気にしないで! 貴方が女の子を好きなのはさっき聞いて知ってるから。 それでもハグしてくれて嬉しかったわ!」


「じゃあ次はアタシ達の番ね。 森から出て街の方までの行き方を教えるわ!」


「ありがとう! よろしく!」


「まぁここからならすぐに森は抜けれるわね!さっそく出発よ!」


こうして親切なオネェオーク達に森を抜けるところまで案内してもらうのだった。





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