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腹からイソギンチャク お試し版。  作者: 如月 巽
出産と治療とズレの話…の抜粋。
7/8

腹からイソギンチャクが生えた話、から抜粋してみた。

 新生児検査諸々も無事に何事もなく終わって、月を跨いで間も無くに退院。


 如月達の退院前に母が色々と配置換えをしてくれていて、ソファをベッド代わりにして、何かあってもすぐに動けるようにしてくれていた……のだが、事件は一ヶ月過ぎたところで起きてしまった。


 傷が開いた。


…と言うわけで、ようやくタイトル回収話になる。

 だけど、傷・症例の話になるので、人によっては結構ゾワゾワしてしまうかもしれない。

 その辺はどうかご了承頂きたい、症例部分はここではあんまり長く掲載しないけども。



 傷跡テープ貼替2回目まで何もなってなかったのに、急に現れた見知らぬモノ。

自分でもゾワッとしつつ確認すると、少し抉れた状態の赤黒い傷が2つほど出来ていた。


 さらに傷が開いたら困るけれど、そう言う時に限って世間はちょうどお盆時期で医療機関はお休み。なので休みが明けてすぐに、産院で診察してもらう事に。

拵えてしまった傷は、擦れ合って皮膚の表層部分のみが破けてしまった、と言う事だった。


…なんで擦れ合ってたのかという詳細?本の中でだけの説明にさせて欲しいので割愛。

 とりあえず、なんかしらの理由でできてしまったお腹の傷。治療法はというと。


「抗生物質の塗り薬を出すから、それを塗ってもらって。それを乾かした後に絆創膏の高級なアレ貼ってね」


 そんな感じで自宅治療をしつつ、なんや寒夜と色々なことを乗り越えながら1ヶ月が過ぎたある日のこと。

 風呂場で高級なアレを剥がして、体を洗ってシャワーを浴び出したところで、お腹の異変に気付く。


「……なんか、そよいでるな?」

 思わず声に出してしまい、目視確認。


 お腹の傷口部分の2箇所両方が、イソギンチャクの触手のように水にそよいでいた。


 イソギンチャクと言うと某ピンクの丸いアイツの海ステージに出てくる敵キャラ的な、もさっとした感じを想像するかも知れない。

だが如月には、平ったく吸盤みたいな形をした、オオイソギンチャクモドキみたいなタイプが出来ていた。


 高級なアレを使った修復力の高さはよく知っていたけど、こんな事になるなんて予想してる訳もなく。

 流石にこれはマズ過ぎるのでは?と思い、翌日はチビらぎを母に任せて午前中に速攻で産院へ。



このイソギンチャクが一体なんだったのか。わかる人にはすぐわかると思うけども。



 お腹にイソギンチャクができるのは本当に珍しいケースだから参考の除外にしてもらいたいけど、傷跡の痛み具合は比べられる物ではない。

 なので、経験者から聞いた話が自分の中にあるとしても「○○さんは大したことないって言ってた」みたいな発言は控えていただけたらこれ幸い。

 技量を比べるのであれば第三者の方がいいけれど、相手の痛みや回復程度を自分と比べる事ができるのは、その状況をよく知る当事者だけだと思うので。



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