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僕はなんだか感動してしまった

 その瞬間、健太の目にぐっと力が入る。眉間に皺が寄る。

横から一閃。僕の首は、弾け飛ぶまではいかないものの、喉の辺りでぱっくりと裂けてしまった。先ほどの銃撃とは比にならないほどの血が、噴水のように溢れ出ていく。腹部からの流血が小川の流れに例えられるとするならば、今回の出血はカナダの雄大な自然を象徴するナイアガラの滝に引けを取らないと言えるだろう。美しかった。あれだけ駄々洩れにしておきながら、自分の身体にまだこれほどの血が巡っていたという事実に、僕はなんだか感動してしまった。

 そして、僕はこの時完全に息を引き取った。

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