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ゴンッ

 目を覚ますと、僕はふかふかの雲の上にいた。…わけではなく、カチカチで冷たい床の上にまだ寝そべっていた。ロープはほどけている。

 うつぶせになった僕の身体は、腹の底を中心としてじんじんと痺れていた。手足の感覚はない。なんとか身体を起こそうと試みるも、べったりと固まった血を引きはがすことができない。再び冷たいタイルに身をゆだね、深くため息を吐く。それにしても

 ゴンッ。

 あまりにも硬すぎるなにかで力強く頭を殴られた僕は(冷蔵庫に入れたまま二年が経過した納豆よりも硬かった)、ぐしゃ、という音と共に一瞬意識を失ってしまった。地面も(両親のことが大好きな門限厳しい系女子の頭くらいには)硬かった。情けなく開かれた口からは、薄緑の痰のようなものが顔を出している。


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