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イカレた人間にはイカレた最期がお似合いよ

 「イカレた人間にはイカレた最期がお似合いよ。」

白く太いロープで縛り上げられた僕を見下ろす、金髪の少女。一九歳。肌は白く、リスのようにくりくりとした目と小さな口が印象的である。

 サナは拳銃を僕に突きつけ、寸分たがわず全く同じ場所に(つまり腹部に)数発撃ちこんだ。サナのすぐ後ろには、祐樹が片足に体重をかけた姿勢で立っている。腕を後ろに回して指を組み、汚いものから視線を逸らすように僕から顔を背けていた。目は半分だけ閉じられている。

 僕の身体からはすぐに大量の血が流れてきた。胸に開いた穴は、僕の目からでも簡単に確認することができた。だらだらと赤黒い血を流し続けるその穴は、町の川と下水とが合流する大きな土管を僕に思い起こさせた。

 サナと祐樹はしばらくの間ビクビクと痙攣する大男の姿を静かに眺めていたが、やがて姿を消した。


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