表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/9

ブタみてぇな顔だな

 「ブタみてぇな顔だな。」健太はそう口にした。それは祐樹に向けられた言葉だったが、祐樹ではなくサナが健太の頬をグーで殴った。

 「な、なんだよ意味わかんねーよ!」

 意味はわかる。サナが祐樹の彼女だからだ。

 「死ねばいいのに。」サナの視線は冷たい。その発言はどうも冗談ではなさそうだった。

 「言い過ぎだぞ。別に、俺は大丈夫だから。」祐樹がサナをなだめる。

 「そうだよ、頼むよ祐樹。俺らはただじゃれ合ってるだけなのにさぁ。この暴走メンヘラ女を止めてくれよ。」

 再びサナが慣れないフォームで健太に殴りかかる。今度は鼻を狙っているようだ。咄嗟に避けた健太はすぐに身をかがめて頭をごつごつとした手で抱え込み、追撃を防御し続けた。

 「おい、サナやめろ、わかったから!俺が悪かった。なあ祐樹止めてくれ。お前とお揃いで買ったっていう人差し指のリングが、ゴリゴリと俺の身を削り取り続けているんだよぉ!」

 この三人に、僕は殺された。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ