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モンスターテイマー 〜リョーガと愉快な仲間たち〜  作者: 紫龍院 飛鳥
第一章 リョーガ、異世界に立つ
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第三話 リョーガと泥棒


…ゴブリンロードを討伐した俺達のレベルは格段に上がり、お互いにレベル20を超えた。


それに伴い、新しいスキルを獲得した。


その名も『念話スキル』


距離が離れた相手とも思念を通じて脳内で会話できるというもの、とはいえまだスキルランクがFなのであまり長い距離では使えない…今のランクでは精々100mが限界といったところだろうか…。


と、いうことで俺達は朝からすっかり日課となったスライム狩りに精を出していた。


「うっしゃー!倒したっす!」

「………」

「兄ちゃん?どうかしたっすか?難しい顔して…」

「ん?あぁ、それが…結構な数のスライムを倒したと思うんだが…思いの外経験値が入らなくなってきたと思ってな…」

「ん?マジっすか?」


ここいらのスライムの平均的レベルはおよそ1〜3前後、多くても精々レベル4といったもの、対する俺達はもう既にレベル20を超えており、それでは経験値も上がるはずもなし…俺としたことが失念していたな。


と、ここで成長の壁にぶつかってしまった…。


「いよいよここらで潮時だな…少し面倒だがちょっと他所の町まで行くとするか」

「うぃっす!」


ということで俺達は新たな町を目指してニライスの町を旅立つことにした。


一応世話になった礼として冒険者ギルドに一声挨拶に来た。


「そうでしたか…たしかにこの町の周辺はあまり強いモンスターはいませんしね…短い間ですけど、なんだか淋しくなりますね」

「あぁ、世話になった…」

「くれぐれもお気をつけて…リョーガさん達のこれからのご活躍とご健闘を期待しています」

「あぁ、またな」

「ばいばーい!」


旅の支度を整えて、ニライスの町を後にした…。



・・・・・



それからはミーニャと二人で野を越え山越えて、たまに野盗やモンスターなどに道端で遭遇してはその度に蹴散らし先を急いだ。


時々野宿を挟みながら一週間歩き続けて漸く次の町へ辿り着いた。




【流通の街 ディマイケット】



「うわぁ〜!大きな街っす〜!」


その街は沢山の人や色々な品物を取り揃えた市場などでとても賑わっていた。

ニライスの冒険者ギルドで聞いた話によると、このディマイケットという街は世界中から様々な商品を仕入れて市場で売り出している、この街へ行けば大抵の物は揃っているのでここはいつも沢山の買い物客で溢れている。


「とりあえずまずは、この街の冒険者ギルドを探そう…」

「うぃっす!」


と、冒険者ギルドを探してブラブラ歩き回っていると…


「何?あれ?亜人種じゃない?」

「いやっ!気味が悪いわ!なんでこの街に亜人種なんかがいんのよ!?」

「コイツ、いきなり暴れ出したりとかしないだろうな…」


周りからの冷たい視線や陰口が刺さる、明らかに亜人種であるミーニャに向けての軽蔑の目だ。


「に、兄ちゃん…」


怯えた表情で俺のマントの裾を掴みビクビクしながら歩くミーニャ


「大丈夫だ、心配するな…俺がついてる!」

「うん…」


すると、その時だった。


「おい、そこの貴様!止まれ!」

「??」


鎧姿に剣を持った集団が俺達の周りを囲み込む


「我々は『ディマイケット駐在騎士団』の者であーる!」


真ん中に立ったコイツらのリーダーと思しきヒゲの男がそう叫んだ。


騎士団か…多分この世界における警察組織的な役割か、如何にもファンタジーって感じだな


「あ、そ…で?その騎士様が俺達に何の用だ?」

「フン、シラを切るつもりか…おい貴様、白昼堂々と街中で獣人風情を連れ歩くとはどういう了見だ!?返答次第では即刻縄についてもらおう!」


腰の剣に手をかける騎士達


「待て待て落ち着けよ!それに俺らは怪しいモンじゃない!これを見ればわかる!」


と、ヒゲの騎士に俺の冒険者カードを見せる


「む?貴様冒険者か…ふむ、たしかに本物のようであるな」

「だろ?分かってくれたか?ならさっさと解放してくれたら助かるんだが…」

「いや待て、だが『魔獣使い(モンスターテイマー)』など聞いたことがないぞ!」

「それは、ここ何十年もなり手が現れなかったある意味激レア職業だからで…」

「何を訳の分からんことを…どうせつくならもっとマシな嘘をつけ!危うく騙されるところであった!おい、コイツらを連行しろ!」

「ちょ、ちょっと待て!話ぐらい聞けよ!後、カード返せ!」

「話なら後で詰所でゆっくり聞いてやる、おい連れていけ!」

「はっ!」


否応無しに騎士団に連行される俺達


「に、兄ちゃーん!」

「ミーニャ!テメ、この!離せ!」

「大人しくしろ!これ以上抵抗すれば公務執行妨害の罪で更に罪が重くなるぞ、嫌ならきりきり歩け!」

「イダダ!くそ!ひっぱんな!」



・・・・・



…その後俺達は騎士団の詰所へ連行され、俺の身分が明らかになるまでの間、あの偉そうなヒゲの騎士に小一時間取り調べと称した少々拷問染みた扱いを受け、ミーニャも鎖で繋がれてカビ臭い独房の中に閉じ込められていた。


やがて、俺の言い分も漸く通り話を聞いてもらえて何とか身分を証明することができ、晴れて無罪放免で釈放された。


「…あー、クソが!何時間もこんなとこ閉じ込めやがって!これだから公僕は嫌いなんだよ!」

「…くすん、くすん、人間…怖いっす」

「あー、よしよし…もう大丈夫だ、安心しろ…やな人間もいれば良い人間だっている、だから人間を嫌いになるんじゃないぞ」


ミーニャの頭を撫でながらそう言って聞かせる


「…兄ちゃん」


そう言ってしがみついてくるミーニャ、コイツ…今まで人間のせいで散々嫌な目に遭ってきたんだな、そういう心の傷は中々治らないもんだ。


「さてと、大分道草食っちまったな…」


気をとり直して、この街の冒険者ギルドを探す



【ディマイケット 冒険者ギルド】



(…酒や食い物の匂いがする、酒場も兼ねてんのか?)


扉に手をかけて中へ入る


中へ入ると、冒険者と思しき男達が真っ昼間だというのに酒盛りをしていた。


「お?なんだ?見ねぇ顔だな…新入りか?」

「おいおい、ここは坊ちゃん嬢ちゃんが来るようなとこじゃねぇぜ!ゲヒャヒャヒャ!」


「…っ」


俺の腕の中でブルブル震えるミーニャ、俺はそんな男達を無視して受付へと向かう


「すまない、ちょっといいか?」

「いらっしゃい…何にする?酒か?それとも、依頼の方か?」


スキンヘッドに眼帯、葉巻きをくわえたガタイのいいマスター風の受付の男…筋肉ムキムキすぎてシャツとベストがピチピチだ…


「俺は冒険者リョーガだ、ニライスの町から来た」

「へぇ、あんな辺鄙な何もない田舎からねぇ…よろしくなボーイ、俺は一応この店の店主とギルド長をやってるモンだ…まぁ俺のことはマスターと呼んでくれればそれでいい…」

「あ、あぁ…」

「じゃあまず冒険者カード見せな、新しいギルドで仕事受けるにはカードの確認が一応義務付けられてるんでな」

「分かった」


そう言ってカードを渡す


「冒険者リョーガ、ランクはD…へぇ、あのゴブリンロードを単騎討伐か…やるじゃねぇかボーイ」

「まぁな…」


つかこの人、ちょいちょいボーイボーイうざいな…俺こう見えてもう二十歳ですけど?


「まぁいいや、そうだな…今ボーイのランクで受けられる仕事はこれだ」


と、マスターは三枚の依頼書を取り出した

その内の二枚はCランクの依頼で内容はどっちも難しそうで面倒なのしかなかった…残り一枚の依頼書はと言うと


「『連続窃盗犯の捕縛 ランクD』…これは?」

「おう、そいつは最近ここいらで出没するようになったコソ泥よぉ…覆面で顔隠してるみてぇだからどんな奴かは知らねぇ…ただ、遠巻きにそいつかもしれねぇってのを見た奴がいてよ、どうやらそのコソ泥『亜人種』みてぇなんだ」

「亜人種…」

「あぁ、何でも『尻尾』が生えてたんだとよ…大抵の亜人種はみんな尻尾が生えてるからな」

「なるほど、大体分かった…この依頼を受ける」

「OK!じゃあ頑張んな!」


コソ泥捕縛の依頼を受けギルドを後にする


「兄ちゃん」

「ミーニャ、もう大丈夫か?」

「うん、ありがとっす…それより、その泥棒…絶対に捕まえるっす!」

「どうした急に?」

「これ以上人間に亜人種は悪い奴だって思われるのは嫌なんす…これはウチら亜人種の尊厳を守る為でもあるっす!」

「分かった…まぁ、やるだけ頑張ってみるさ」


…とは言え、分かっていることは亜人種が犯人かもしれないということだけ…情報があまりにも少なすぎる

とりあえずまずはマスターに聞いたそのコソ泥の目撃者という人物を訪ねてみることにした。


「アンタが泥棒探してるっていう冒険者の人?話はマスターから聞いてるよ」


マスターに紹介された小物売りの男、この人も金庫に入っていたお金をその泥棒に盗られてしまったらしい。


「あの金庫には今月の売り上げが全部入ってたってのによぉ…お陰で素寒貧だぜ」

「それで?アンタその犯人の姿を見たって話だったが?」

「あぁ、たしかに見た…顔も隠れてたみたいだし走って逃げてく後ろ姿しか見えなかったが、アイツには太い尻尾(・・・・)が生えてたんだ!間違いねぇ、ありゃ亜人種だ」

「そうか、どこへ行ったとかは分かるか?」

「いや、俺も必死になって追いかけたんだがそこの用水路に飛び込んで逃げちまった」

「用水路?」


と、男は街中を流れる用水路を指差してそう答えた


「ここを泳いで逃げたってわけか、魚みたいな奴だな…」


見ると、そこそこ流れが早くうっかり落ちてしまったものなら普通の人間だったら忽ち溺れ死んでしまいそうだった。


「泳ぎの得意な亜人種ってわけか…」

「何とかなりそうか?」

「あぁ、すまない…」

「そうか、今度は是非客として寄ってってくれよ!サービスするからよ!」

「あぁ、善処しよう」


俺は聞いた話を頼りに、用水路を辿ってみることにした

用水路を辿って街の外へ出ると外へ流れる川と繋がっておりそこからまた川を辿っていった。


川を辿って森へ入る、するとそこで…


「ん?兄ちゃん兄ちゃん!」

「どうした?」

「ねぇ、ここ見て」


見ると、地面が一部不自然に少し濡れていた…恐らくここから川を上がって移動したのだろう。


「恐らくこの近くに隠れ家があるかもしれない…ここは二手に分かれて探すぞ!」

「うぃっす!」

「何か分かったら『念話』で知らせる、お前も何か分かったら俺の匂いを辿ってすぐに来い!」

「うぃっす!」


ミーニャと一度分かれてコソ泥の隠れ家を探す



“ガサガサ…”



(ん?怪しい音…こっちか?)


気配のした方へ向かうと、怪しい洞窟を発見した

中からは人がいる気配がする。


(もしかしたらあの中にコソ泥が?早速当たりか…ミーニャにこっちに来るように知らせるか…)


念話スキルを発動し、ミーニャに呼びかける


(『ミーニャ、聞こえるか?聞こえたら返事をしろ』)


(『ん?兄ちゃん?あぁ、念話っすね…やっぱまだちょっとこれ慣れないっすね』)


(『くだらない話は後だ、それよりもコソ泥の隠れ家を見つけた…すぐ来れるか?』)


(『うぃっす!』)


(これでよし…先に中を調べてみるか)


俺はこっそりと洞窟の入り口まで近づいてそっと中を覗く、すると中にはやはり人がいて盗んだ金を数えていた。


「ひぃ…ふぅ…みぃ…ヘッヘッヘッ!こりゃたんまり儲かったでやんす!」


(間違いないな、それにあの尻尾…情報にあった通りだ)


確信を得た俺はいよいよ中へと踏み込んでいった。


「そこまでだ!大人しくしろ!」

「ギョっ!?」


振り返ったその顔は話に聞いていた例の覆面はつけてなかったようで素顔丸出しだった。


「!?、お前…」


その姿は、ボロボロの見窄らしい服装にワニのような長い口に牙がびっしり生えており、生えている尻尾は鱗で覆われ手には水かきがあった。

なるほど、ワニであれば泳ぎも得意なはず…これで用水路に逃げた件は合点がいった。


「くっ!こんなところまで追手が…バレちゃ仕方ないでやんすね!」


と、コソ泥は鉈のような刃物を抜いて構える


「い、今なら命だけは見逃してやるでやんす!とっとと失せるでやんす!」

「生憎だが、そりゃ無理な相談だ」

「へへへ、なら仕方ないでやんすね…うりゃあぁぁぁ!」


鉈を振り上げて襲い掛かってきた

俺は鞭を取り出して反撃する



“ビシィッ!”



「あ痛ぁ!!」


たったの一撃くらわせただけで吹っ飛んで伸びてしまった。

これは弱すぎると思って鑑定スキルでステータスを確認するとまさかの『レベル9』…他の能力も素早さが高いだけで後はてんで話にならないほど弱かった。


「兄ちゃんお待たせっす!…あれ?」

「おう、今終わったところだ…」

「む?コイツ…『リザードマン』っすね」

「リザードマン?」

「うぃっす、ウチら獣人と同じ亜人種でトカゲみたいな全身鱗で覆われた種族をそう呼ぶっす」

「ふぅん…」


てっきりコイツ『ワニの獣人』かと思ったがそういう理屈か、要するに獣の耳や尻尾がある者を『獣人』、全身鱗に覆われて所謂爬虫類の特徴を持つ者を『リザードマン』という風に区別するみたいだな。


「それで?コイツどうするっすか?」

「そうだな、とりあえず目ぇ覚ます前に縄で縛るぞ、手伝え」

「うぃっす!」



・・・・・



「う、うーん…」

「気がついたか?」

「あれ?あっ…!」


目を覚ますなり自分が縄に縛られていることに気づくリザードマン


「くっ!捕まってしまったでやんす!」

「残念だったな、悪いがこっちも仕事なんだ…悪く思うな」

「くぅ……」


と、いうことで見事泥棒を捕まえギルドへ連行する


「今帰った」

「おう、お帰りボーイ」

「コイツが世間を騒がしてた泥棒だった、リザードマンだ」

「ほほぅ、リザードマンか…ここいらじゃあまり見ねぇな…何にしても良くやったぜボーイ!そうしたら今度はコイツを騎士団の詰所まで連れて行くんだ、報酬はそこで騎士から貰える」

「分かった」

「今回ボーイは罪人捕縛の依頼は初めてだろう?俺も一緒に行こう」

「あぁ」



【騎士団 詰所】



「これはこれはマスター殿、お疲れ様です!」


出迎えたのはあの偉そうなヒゲの騎士だった、マスターに向けて敬礼する。


「よう」

「なんだ、貴様もいたのか魔獣使い…」

「なんだとは随分なご挨拶じゃねぇか…折角泥棒捕まえてきてやったってのによ」

「何ぃ?貴様がか?フン、まぁいい…少しはやるようだな褒めてやろう!ほら、報酬ならやるからとっとと失せよ!」


俺の足元に金の入った袋を放り投げるヒゲの騎士

いちいち上から目線で偉そうなものの言い方しやがってムカつく野郎だ…だが、ここでキレたらまた後々めんどうなのでここは抑える。


「おい、お前!ちゃんと仕事した兄ちゃんに対してなんすかその態度!許さないっす!」

「ミーニャ落ち着け、俺は大丈夫だ…」

「むー…」

「フン、躾のなってない獣人であるな!魔獣使いだったら自分のペットくらいちゃんと躾たらどうかね?」

「…あぁ悪かった、コイツの非礼を詫びる、すまなかった」

「分かれば良い、では罪人を引き渡してもらおうか?」

「あぁ」


俺はリザードマンをヒゲ騎士に引き渡した

引き渡した途端にジタバタと暴れるリザードマン。


「こら!大人しくせんか!」

「い、嫌だぁ!た、助けてくれでやんす!」

「亜人種の分際で命乞いとは見苦しいぞ!貴様ら亜人種に情状酌量の余地などない!即刻死刑だ!」

「ちょ、ちょっと待てよアンタ!冗談だよな?流石に死刑はやりすぎじゃねぇの?コイツがやったことなんて精々窃盗ぐらいだろ?人殺したわけでもねぇのに重すぎやしねぇか?」

「貴様知らんのか?この国では罪を犯した亜人種は即刻死刑にする決まりなのだ!亜人種ごときに情けなど不要!」

「おいおい!そりゃ何が何でもおかしいだろ!?」

「黙れ!逆らうというのであれば貴様も逮捕するぞ!」

「…はぁ、分かった!ならこうしよう!このリザードマン、俺が預かる!」

「へ?」

「なっ!?」

「……」

「ニャっ!?」


俺の突然の宣言にその場にいた全員目を丸くして驚く


「き、貴様正気か!?自分で何を言ってるのか分かっておるのか!?」

「分かってるさ、俺は魔獣使いだ…コイツと契約して俺に従わせる、コイツには俺が常に目を光らせておく、もう悪いことはしないさ…必ず更生させてみせる!」

「し、しかしだな…」

「うわっはっはっは!面白いことを言うじゃねぇかボーイ!気に入ったぜ!俺はボーイを信じるぜ!」

「ウチも!兄ちゃんを信じる!」

「つーわけだ、俺はコイツを俺の配下にする…いいよな?」

「わ、分かった!好きにせい!」

「あ、ありがとうごぜぇます!旦那はオイラの命の恩人でやんす!一生ついていきやす!」

「まぁ気にすんな、お前名前は?」

「へい!オイラ『ゲータ』って言うでやんす!『クロコ族のゲータ』、以後お見知り置きを!」

「そうか、俺はリョーガだ…これからよろしくな、ビシバシこき使うから覚悟しとけよ?」

「へい!」

「じゃあ、早速…『我、ここに汝と主従の契約を交わさん』」


ゲータと契約を交わす、ゲータの額に紋章のようなものが現れスッと消えた。


「これからよろしくお願いしやす!旦那!」

「あぁ!」

「ウチはミーニャっす!最初に言っとくっすけど、兄ちゃんの一番の子分はウチっすからね!ちゃんとウチのことも敬うように!」

「もちろんでやんす、これからは『ミーニャ先輩』と呼ばせてもらうでやんす!」

「分かればいいっす!」


…こうして、元泥棒のリザードマン ゲータが仲間となった。





To be continued…



-----【To days Result】-----



リザードマン ×1

【悪さしません!】



ゲータ『改めまして、ゲータでやんす!よろしくお願いするでやんす!』


リョーガ『おう、俺の配下になったからにはもう絶対悪さするんじゃねぇぞ?後で面倒こうむるのは御免だからな』


ゲータ『もちろんでやんす!旦那の手を煩わせるようなことは一切致しやせん!』


ミーニャ『じゃあ、もし悪い事したらどうするっすか?』


ゲータ『えっ?』


リョーガ『んー、そうだな…皮でも剥いで売るか?一応ワニ皮っぽいし高く売れんだろ?』


ゲータ『そ、それだけはご勘弁を!』


リョーガ『…フッ、冗談だよ』


ゲータ『だ、旦那〜…人が悪いなぁもうっ』

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