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プロローグ
「これより、最高裁の判決を言い渡します。」
「・・・」
「判決は、有罪死刑です。」
「そんな、私は、何にもやってないです~」
何故かやってもいない強盗殺人の罪で捕まり、そして、
死刑判決を受けてしまった。
「これより、死刑を実行します。何か最後に、
言い残す事は、ありますか?できる範囲で聞きますよ。」
「死刑方法は、何ですか?」
「薬による安楽死です。」
「そうですか~。でしたら、私のお気に入りのぬいぐるみを
抱きながら死んで、一緒に火葬場で焼かれたいのですが、
いいですか?」
「それぐらいならいいよ。ぬいぐるみは、擬人化した、
キタキツネだよね」
「はい」
「わかった今取ってくるよ。」
数十分後
「これでいいんだよね。」
「はい、それでいいです。」
「では、行こうか」
「はい」
そして、冷たいベッドに固定されて注射を射たれて、
意識が遠退いて行った。