1000文字短編「理由」
1000文字ピッタリの短編3つ目!
今回はストーリーというよりも僕が思っていたことを書いていった感じですね。ぜひ読んでください。
――――目が覚めたら異世界にいた。
そんなことは起こり得るはずもなく、今日もつまらない日々を送る。別に嫌いなわけじゃない。例えるなら…ん。そうだ。
学校に行って友達と話すのは好きだ。でも、授業を受けるのは退屈で嫌いだ。
という風に好きな面、嫌いな面がある。俺は自分で言うのもアレだが、大体のことが上手くできてしまう。勉強だってそうだ。授業中はだいたい寝てしまうし、家ではずっとゲームをしている。しかし、テストではいつも上位にいる。同じ境遇のヤツには分かると思うが、こういうケースでは面倒なことが多い。
「今回は全然勉強してなかったから負けた」とかなんとか言い訳をするのは、だいたい本気で勉強していたヤツだ。俺が勉強してないなんて言ったら、それこそ皆に嘘をつくなと言われる。理不尽だ。だいたい勉強すればするほど頭が良くなるとか最初に言い始めたやつがおかしいのだ。しなくてもある程度できてしまう人もいるということを把握しておいて欲しいものだ。
勉強している人は「勉強してないよ」と言う。
逆に勉強してない人は、それに焦って「勉強してるよ」と言う人。または、自信があって「勉強してないよ」と言う人がいる。
だいたい勉強は何のためにするんだろう。誰もが1度は考えることだ。意味なんてないだろう。それこそ、日本の昔の言葉なんて覚えたって使う機会はない。第一全てが意味あることだと思っているのか?例えば最近の学生がよくやってるSNS。あれに意味はあるのか。1度投稿したら記録として残るが何年後かに見て意味があるものだと思えない。勉強だってノートに残るが、時間が経つと意味が無くなる。同じだ。
「なぁ。なんで勉強するんだと思う?」
友達に尋ねてみた。
「なんでだろな。理由はいらないんじゃないかな。この世で起きていることの大半は理由なんてない気がするし…」
やっぱそうだよな。同じ考えだ。
また別の人の答えは。
「理由?そんなのねぇよ。だからやる必要は無い。どうせすぐ忘れるんだしよ。俺の親だってもう学校で習ったことなんて覚えてないよ」
これも同じ意見だが、俺と決定的に違ってコイツは頭が悪い。
さらに別の人の意見。
「理由はあるよ。勉強の内容自体に意味があるんじゃないけどね。勉強を一生懸命することに意味があるんだよ。ひとつの事を一生懸命やるのは何においても必要な事だからね」
この意見を聞いて考え方がちょっとだけ変わった。俺の場合はゲームかな…
読んでくださりありがとうございます。他の作品も出来たらよろしくお願いします。
感想なども待ってます。