表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/14

気になるあの人は

本日2話目です!

 私の名前は藤堂凛。

 別に自慢ではないけどそれなりにモテていると思う。実際に高校に入ってもう2か月近くが経ったけど多くの男子に告白された。


 実際に今日の昼休みも知らない男の子から手紙で呼び出されている。

 

 「好きです。付き合ってください!」

 「ごめんなさい」


 少しでも期待を持たせると勘違いさせてしまうからいつも丁重にはっきりと断っている。


 「どうしてですか!もしかしてす、好きな人でもいるんですか!?」


 好きな人と言われて頭に浮かぶある人がいる。

 その人のことを考えると自然と笑顔になる。


 「そうですね、好きな人がいるんです」


 告白してきてくれた男の子はしょうがないといった感じでトボトボと歩いて帰っていった。

 その姿を見るたびにどこか申し訳ない気持ちがある。

 でもそんな気持ちに負けるほど私の中にあるこの気持ちは軽くない。


 自覚した時にはもう私の心の中に占める割合は大きくなっていた。


 いつからだったのだろうか。この気持ちが芽生えたのは、この気持ちを自覚したのは...私の恋が始まったのは。


 きっかけは何だったのか今になってはわからないけどこの気持ちだけは絶対に嘘ではないと断言できる。


 告白で昼休みが潰れてしまった。チャイムが鳴り午後の授業が始まる。

 授業を受けている時にふとあの人のことを考えてしまう自分がいる。


 その度に幸せな気持ちで胸が満たされていく。

 早く会いたい。その気持ちが膨れ上がっていくのが自分でもわかる。


 授業終わりの少しの時間の休憩になる。私は急いで教室を出る。

 廊下を歩いていれば偶然会えるかもしれない、と淡い期待を抱いているのは内緒だ。



 結局、授業間の休憩では会うことが出来なかった。

 そんなことで一喜一憂している自分は今まででは考えられなかった。


 でも今はこれが楽しい。これが誰かを好きになるってことだから。


 午後の授業が終わり帰り支度を終わらせる。

 今日は会えなかったと落ち込んでいると目の前にある人物を見つける。


 急いで廊下の窓ガラスに映る自分の姿を確認し前髪を少し整える。

  

 「よしっ!」


 気合を言葉に出し彼の元へ駆ける。

 

 「先輩!」


「面白い」 「凛ちゃんかわいい!」 「続きが読みたい!」など少しでも感じてくださった方はブックマーク登録をお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ