第5話:決戦の前兆
―アポロン帝国―
「皇帝陛下、A・A・Eがアーミンへの部隊派遣を決定したようです。」
「予想通りだな・・・グレゴリアの準備はどうだ?」
「はっ、グレゴリア準備できております。主力艦隊及び随伴艦隊の出撃準備も順調です。」
「よしっ、A・A・Eとの交戦中に私がグレゴリア艦隊を率いてここを飛び立ちメディスへ向かう。私が居ない間、ロジュナ将軍にガイアを任せる。」
「了解しました。メディスのトークナー王家に連絡いたします。」
―A・A・E―
「どうやらエンベルトで決戦になりそうだな。」
そう言ったのはA・A・Eの総司令官レイヤー・マケット。
「マケット、宇宙へ艦隊を上げるべきだと思うんだが・・・」
「ああ、メディスの高水準機械製造技術を手に入れればアポロンとも対等に戦えるな。エンベルト決戦が終わってから向かうとしよう。」
「マケット、俺たちはアポロンから奪取したアークとか言う艦に乗っていくんだろ?」
「ああ。そうするつもりだ。で、そのまま宇宙へドーンってわけ。」
「落とされないようにしないとな?」
「そうだな。」
―アーミン―
「A・A・Eが我が国に防衛部隊の派遣を行うとのことです。」
「なにっ・・・まあアールを救うには必要な事だ。A・A・Eには了承したと伝えておけ。」
「はいっ。」
―東の森―
「ここを抜ければアーミンだ。」
ゼラーはそう言った。
少し歩いていくと木が減ってきて町が目の前に広がっていた。