第2話:反乱
盛り上がる魔術大会で起こる事件とは・・・
一回戦が始まった。一回戦の選手は北アメンのリード・クレイと南アメンのシトゥー・ネインだった。魔法が飛び交う戦場を二人は駆ける。お互いを魔法で牽制しあう。リードが隙を突いて攻撃した。相手は不意をつかれた。一回戦はリードが勝った。続いて二回戦、三回戦が行われた。そして四回戦目。アールのリリィ・メールとスファナのエトニック・クレイが対戦した。
「なあリュミンあいつリリィだよな・・・」
「ああリリィだ・・・出ないって言ってたのに出てんじゃないか。」
リリィが圧勝した。
五回戦も終え、六回戦が行われようとした時事件は起きた。
パーーン!!
会場内に銃声が鳴り響いた。
国王が撃たれたのだ・・・
会場は寂寞とした。だがその寂寞もすぐに終わった。
「皆のもの静かに。今よりこの私イステル・ファントが志半ばで倒れた国王陛下に代わってこの国を支配する。」
リュミンはリリィと合流するとテントの外に出た。そこにはリック王子とアーミンの大使ゼラーがいた。カールを見たゼラーは
「あなた方もこちらへ。」
とカールに声をかけた。
「何ですか?」
「あなたの顔に見覚えがある・・・確かアーミンの・・・シャリアさんの息子か!!」
「そうだが・・・」
「シャリアさんがあなたを探していた。ここは一緒に来てください。後ろの方々も一緒で良いんで。」
「わかった・・・」
―アポロン帝国 皇帝の間―
「我々ガイアの民の運命は・・・この戦いに勝利しなければガイアの民は・・・おろかな者たちはこの事実も知らずに戦いを挑むなど・・・あの予言を変えなければ、未来は我々の手で切り開いていくのだ!!」