表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
クラスに入れない僕らの日常  作者: schwein
冬休みが近づいてきた……
24/27

タピオカさんのことが……

この日は朝、学校に行ってから提出物をしていた。そして、いつの間にか眠ってしまっていた。


僕は、学校に行っていない2カ月間女子に全く会っていなかった。その時は彼女が欲しいだ、青春したいだ、など思ってなかった。

「僕の人生はやく終わらないかなあ」

とか

「ゲームだけしてたいな」

など、ろくでもないことばかり考えていた。


今でこそ笑い話として話せますが、当時は結構ガチでこんなことを考えてました……。

こんなこと考えるよりしたいことを思い切りしてた方がよかったかも……。

まあ、今の自分があるのもこの時の自分があるからなので……間違いだったとはいえませんが。


僕にはこの時、教育相談室にかわいいなと思う人がいた。タピオカさんだ。別に付き合いたいなんて思っていないけど……。と言うか見てるだけで十分だった。僕が女の子と付き合うのは、無理だ。友達とも話せないのに……。


「ら……、くら……、さくら」

レンゲさんの声が遠くで聞こえた。

「う……。うーん。わっ」

目を開けるとレンゲさんが目の前にいた。僕はびっくりして椅子から転げ落ちそうになった。


「何をそんなに驚いてるの?」

「いや……。家で寝てると思ってたから」

寝てた時に考えてたことは、口が裂けても言えない。


「みんなでトランプしよ」

レンゲさんがまた目をキラキラさせながら言う。

この日も教育相談室にみんな登校していた。もちろんタピオカさんもいた。僕は

「いや、今日はもう帰るよ……」

と言って教育相談室から逃げるように帰った。

今、タピオカさんと遊べるわけないだろ……。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ