なんで知ってるの
次の日、2人は来ているのかなと心配しながら登校した。不思議と期末考査なのに気は重くなかった。心配の方が大きかった。
教育相談室のドアを開けるとみんな来ていた。レンゲさんとキリエさんも何事もなかったかのようにしている。どうやら何回も倒れているらしい。
この日は、テストを淡々と受けるだけで何も起きなかった。誰も倒れなかったし、トランプもしなかった。
僕らの行く学校は、テストは大体午前中の3時間で終わる。そのあとは終礼があって解散だ。僕はこの日提出物が残っていたので、1人教育相談室に残りペンを進めた。
2時間ほど経ってようやく、この日提出のものが終わった。手がとても疲れた。カメじいに挨拶をして、提出物を出して帰った。
帰り道小学校の時の同級生に会った。正直学校に行けなくなってからあんまり小学校の同級生には、会いたくなかった。でも、僕が学校に行ってなかったことを知らないだろうと思って話した。
すると、一言目に
「さくら学校行ってなかったんだって?」
と言われびっくりした。と同時にその言葉が胸に刺さった。なんで知ってんの!?と思った。
このとき喋ったことは、正直あまり覚えていない。でも衝撃だったのは覚えている…。




