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クラスに入れない僕らの日常  作者: schwein
慣れた教育相談室で
15/27

はい、弁当

朝起きて、学校に登校するために制服に着替えていると、母親から

「そろそろ午後まで学校にいてみたら?。」

と弁当を渡された。


これまでは、1時間目の途中に登校して、4時間目が終わる前に帰宅していた。学校にいるのは、午前中だけだった。しかし、今日は、弁当を渡されてしまったため、6時間目くらいまでいいるしかないだろう…。


「うーん、午後までは長いなぁ。」と思いながら、教育相談室のドアを開ける。

「おはようございます。」

と挨拶をする。二か月前の僕には、考えられない話だ。

「さくらおはよ〜」

と先輩とキリエさんが返してくれる。今日の朝も教育相談室にいるのは、いつものメンバーだけだった。


午前中は、たまっていた提出物を片付けた。まあ、あまり進まなかったけど…。4時間目の途中でいつものごとく元気な声で

「おっはよー」

とレンゲさんが入ってきた。

うーん。クラス入れるんじゃないのかと思うくらい元気だ。まあ、悩みは人それぞれなのだろう。


二カ月ぶりに学校で昼食をとった。味は家で食べるのと変わらなかった。まあ、当たり前か…。


昼食の時、レンゲさんが彼氏を連れてきた。名前は、ミヤ。普通にクラスに入ってるやつだ。僕もミヤと面識があった。中学の時同じクラスだったことがあるのだ。


ミ 「あれ、さくらここにいたんだ。」と言っていきなり隣で弁当を食べだした。

さ 「うん、まだ来たばっかだけどね。」

ミ 「そうか、ここ楽しい?。」

さ 「楽しいよ。」

ミ 「なら良かった。」

ミヤは、勉強もできて、そこそこ運動もできる。その上、優しい。僕の憧れの存在だ。


ミヤが僕の隣に座ったので、レンゲさんが怒っていた。

「ちょっと、私よりさくらがいいの?」

なんか台詞だけ聞くと女の子2人いるみたいだけどさくらは、男です…。


「うーん、そうかも」とミヤが言ってはいけないことを言った。 <パシーン> 次の瞬間、ミヤの右頬にビンタが飛んでいた。


「イッテー、嘘に決まってるじゃん。何も本気で叩かないでも…。」

いや、あれはミヤが悪いよ。ちょっと嫌な雰囲気だったので、逃げるようにして今日は帰った。

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