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閑話 初めての見張り番は暇だった

俺達は夕飯の後すこし談笑をしてから、エリスだけ眠た。

俺は何をしているかと言うと、見張りである。


この辺りにはほとんど魔物はいないが、出ない訳では無い。

だから、見張りが必要なのだ。

もしいなかったら、寝ているところを襲われるかもしれないしな。


俺は出発前に寝たので、エリスに寝てもらうことにしたのだ。

エリスは御者もしているし、かなり疲れているだろうからな。


ただ、見張りと言ってもさっき言ったように魔物はほとんど来ない。つまり何もすることがないのだ。暇なのだ。


なので、俺は取り敢えず身体強化を使ってから、スキルで遊ぶことにした。


まず、俺がどんなスキルを持っているのかを確認してみようと思う。


スキル


言語理解 Lv.2(1/20)

ステータス鑑定 Lv.2(1/20)

身体強化 Lv.2(1/20)

火属性魔法 Lv.2(1/20)

ファイアボール

ファイアウォール

水属性魔法 Lv.2(1/20)

ウォーターボール

ウォーターウォール

木属性魔法 Lv.2(1/20)

ウッドボール

ウッドウォール

風属性魔法 Lv.2(1/20)

ウィンドボール

ウィンドウォール

土属性魔法 Lv.2(0/20)

サンドボール

サンドウォール

闇属性魔法 Lv.2(0/20)

ダークボール

ダークウォール

光属性魔法 Lv.2(0/20)

ライトボール

ライトウォール

剣術 Lv.2(0/20)

体術 Lv.1(5.82/10)


魔法が全主属2個ずつ使えるようになったり、剣術や体術が増えたりと、最初見た時とはかなり変わった。


俺はスキルを確認したあと馬車から少し離れた。

理由は魔法を打つためだ。

馬車の近くで魔法を撃って、馬車やエリスの方に被害が出たらいけないからな。


馬車から離れたところで、深呼吸をして、手を前に出す。

そして、魔法名を口にするーーー


『ウッドボール』


すると次の瞬間、目の前に木の塊が出現して、手を向けている方向へと飛んでいった。


「これが魔法か...」


エリスを起こしてはいけないので、静かに呟いたが、内心かなり興奮している。初の魔法なのだ。


これは誰でも興奮するだろう。

ただ、少し残念なのは木なので派手さに欠けているという事だ。


何故定番のファイアボールではないかと言うと、周りが草原だから、草に燃え移って火事になったりしたら怖いからだ。


そんなことよりも、今は魔法を楽しむ時間だ。


『ブラックボール』


魔法名を唱えた途端、ウッドボールと同じ大きさの真っ暗闇のボールが出現した。

そしてそれは、手を向けている方向に飛んでいく。


これ以外にも他の全属性のボール系魔法も試しが、敵に打つわけではないので、やはりどこか派手さに欠ける。


さて、次はウォール系魔法だ。

俺は手を突き出して魔法名を口にする。


『ウォーターウォール』


すると俺の手の前に水の壁ができた。他の属性も試してみると、同じように壁ができた。


俺はしばらくの間、この二種類の魔法だけをひたすら使い続けた。


そして30分後、俺は飽きた。

さすがに敵もいないのに魔法を打つというのは面白くない。

しかもスキルポイントもほとんど貰えない。

さらに言えば、使える魔法が少ない。

これでは全く面白くない。


他にやることといえば...剣術だ。

剣を取り出し、素振りを始める。

ステータスが上がったことによっていくら素振りをしても腕は疲れない。


だが、ひたすら素振りをしても、スキルポイントはほとんど貰えないし、飽きてくる。


俺はそれでもなんとなく素振りをしていると脳内に直接


『スキル 体術がLv.2に上がりました』


と響いた。そこで俺は体術のことを思い出した。

この世界での体術とは素手で戦うためのスキルである。

防御、攻撃どちらも武器を使わず拳を使う、それが体術だ。


俺はなんとなく、シャドーボクシングを始める。

素手で攻撃すると言われたら俺はシャドーボクシングが思い浮かぶ。何故なのだろう。


だが、これも、さっきまでと同じ理由で飽きてくる。

俺は本格的にやる事が無くなり暇になった。



こうして、俺の見張りはまだまだ続くのであった───。

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