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四十一話 異常的 1は便利だった

最近、小説が全体的に短いです。

なんとか戻したいんですけどね...。



ダンジョン街へはエリスと瑞希の速さに合わせたので、着くまでに30分程かかった。

これでもかなり早いほうなのだが、俺が一人で行った場合は、15分もかからないだろう。


そんなことはどうでもいい。今はそんなことを考えている暇はない。

なぜそんな暇はないかと言うと、ダンジョン街が魔物で溢れた返っていたのだ。

街は廃墟のようにボロボロになっていて、チラホラと死体が転がっている。

まだ死体がそこまで多くないのが救いだろうか。

なぜそこまで死体がないかと言うと、ここがダンジョン街だったからだろう。住民が武器を持ってなんとか敵の攻撃を凌いでいるのだ。


そんな情報解析をしている間にも死人が増えるかもしれなので急いで倒していこう。

敵の種類は様々で、上の方の階層の魔物がほとんどだが、中層に湧く魔物もチラホラといる。まずは中層の敵からかな。



「瑞希、エリス、中層の敵を中心に倒すぞ」


「分かった。でも、人助け優先だね」


「ああ、そうだな。瑞希の言った通り人助けを一番の優先事項だ」


人助けをしに来たのに、人を救わなくては意味が無いし、命を見捨てるなんてことはしたくない。



「早速討伐開始だ!」


俺がそういった瞬間、2人とも近くにいる敵へと向かっていった。

よし、俺も始めるか。今回はエクスプロージョンが使えないから少し手間だが、仕方ない。


まずは、近くにいる生き残りを安全な場所に連れていくか。というか、安全な場所がないから作らないといけないのか。

確か、異常的 1の追加スキルみたいなので、『結界』っていうのがあった気がする。それを張れば安全地帯を確保できるか。

取り敢えず『結界』を使おう。



『結界 効果は障壁』


このスキルの効果は自分で選択しなければいけないので、発動させる時に一緒に効果も呟かなければいけない。

今回は障壁、敵の攻撃や侵入を防ぐ効果だ。

これで、ひとまず安全だろう。


今回は万が一のためにMPを2万使って結界を張った。これは閻魔とまではいかないが、45階層のボスの攻撃は余裕で防げる程度の強度だ。よし、生き残りを探すか。



『千里眼』


俺はまたも、異常的 1のスキルを使った。これを使うことによって遠くの様子を見ることが出来る。俺はこれを使う事で、生き残りを探しやすくなるのだ。

一応言っておくと、生き残りを探しながら敵は倒している。

どうやって倒しているかと言うと、今回は普通のスキルで、『魔力感知』だ。

魔力感知で、敵の位置を正確に把握して一体一体切り倒していってるのだ。


そんな感じで、敵を倒しつつ、『千里眼』で生き残りを探していると、とある魔物を見つけた。それはダンジョンの入口の前にいて、椅子に観戦するかのように座っている。

ダンジョンでは見たこともない敵だ。

見た目は人型で、尻尾と羽が生えている。


何故だか、こいつは倒さなければいけない気がする。俺は早速ダンジョン入口に向けて走り始める。前の敵は適当に切り捨てる。


ダンジョンの入口につくと、さっき千里眼で見た敵が未だ椅子に座っていた。



「貴様、只者ではないな」


いきなり、椅子に座っていた敵が言葉を発した。魔物ではないのか?



「そっちこそ何者だ?」


俺が問いかけると、敵は鼻をふんっと鳴らした。



「見てわからないのか?さすがは人間というところか」


「で?誰なんだよ」


俺が再度問いかけると、敵は醜い笑顔を浮かべながら、



「私は第5級魔族、イルム=フレーゼだ。人間を滅ぼしに来た者だ」


と言った。魔族だと?確か魔族は魔王の手先で、かなり強いと聞いている。

なんでも、一番弱い魔族ですら、討伐にBランク冒険者が5人は必要なんだとか。

こいつの強さはどのくらいなのだろうか?

そういえば第5級とか言ってたな。それが強さと関係あるのだろうか?

できる限り情報は入手しておきたいので、一応聞いてみるか。



「第5級ってなんだ?」


「ふんっ、そんなのも知らないのか。第5級って言うのは、魔族の強さを表す。その中で魔王様の次に強いのが第5級だ。運が悪かったなぁ、人間。ここでお前は死ぬ」


なるほど、第5級は魔王の次に強いのか。

よし、討伐するか。なんか、俺がここで死ぬとか言われてるけど、負ける気がしないんだけど。


まず、走って魔族野郎に近づく。剣を抜き、相手を切りつけるために横に払うがーーー



「甘いな」


次の瞬間にはそう言葉を発して避けられていた。



「え、今のよけれるのか?」


「甘いと言った」


正直驚きなんだけど。軽くしか走ってないとはいえ、かなりのスピードがあったはずなんだけどな。俺が驚いて止まっていると、魔族は俺が諦めたと取ったらしく...



「もう終わりか。人間風情が歯向かおうとするな」


と言って、俺の元へと走ってきた。正直言って遅い。その遅いスピードで俺の正面まで来て、手を振りかぶった。手の先には長い爪があり、その爪は簡単に人を引き裂くだろう。

だが、俺には全く関係ない。見えているし、たぶん爪で引っ掻かれても、傷はつかないと思う。

まあ、無駄に攻撃を受ける趣味もないので倒すか。さっきは見切られたので、更に早く腕を動かして剣を横薙ぎに払う。

すると無事に攻撃が通り、魔族が上下に真っ二つになった。


こうして俺は魔王の次に強いらしい、第5級の魔族を倒せたのだった───。

最近、小説を書き直しているんですが、時間が足りない...。時間をくれー。


それと、8万PV突破しました!

ありがとうございます。

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