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三十四話 謎階層は危険だった

すごい短いです。

言い訳は←最近言い訳を言っている率が高すぎる気がするから辞めておこう。





この階層には、特に何かがあるというわけではなく、ひたすら道が続いているだけだった。俺達(俺以外)はその道を今までにないぐらい注意を払いながら進んでいく。

だが、進んでも進んでもただただ変わらない道が続くだけだ。



「何も無いね」


瑞希が少し残念そうな声で呟いた。

確かに瑞希の言うとうり何も無い。ただ、精霊によれば100階層まであるので何かはあるはずなのだ。俺はそう信じてひたすら道を進み続ける。

しばらくした頃、今までとは違う空間が見えてきた。今までは一本道だったのに対して、そこは大きなホールのようになっていた。

俺達は喜びの声をあげながらその部屋へと向かっていく。久しぶりにダンジョン探索をした気分だ。


その大きなホールへ着いて辺りを見回すと何かがいるというわけでもなく、ただ広い闘技場のような場所だった。奥には下へと続く階段が見えた。



「階段あるね」


「そうだな」


瑞希の声からも少しの喜色が聞き取れた。

一時間近くも探索していたのだから喜ぶのもわかる。俺も嬉しいし。

俺達は少し心の緊張を解いてしまい、何も考えずにその階段へと向かってしまった。

この部屋が階層主と戦う時の部屋と似ていることにも気づずに。


俺達が階段に向かって一直線に歩き、丁度半分まで来たという所で後ろからギギギギという音が聞こえてきた。俺はそんな音を立てるようなものなんてあったかな?と不思議に思い後ろを振り返ると、俺達が通ってきた一本道がどこからか現れた扉に封鎖されたていた。

俺はそこでやっとここが階層主がいた部屋に似ていることに気づく。



「皆!部屋の端へ走れ!」


すぐに声を張り上げる。だが、少し遅かった。俺が叫んだ直後、靉麗の下から何かが現れた。靉麗はいきなりの下からの攻撃に回避することが出来ず、攻撃をくらってしまう。

靉麗の姿は悲惨で、腹には鎌が、腕には敵の手が刺さっており、血がぽたぽたとたれている。



「靉麗!」


俺は思わず悲鳴にも似た声を上げる。その声に靉麗はなんとか反応しようとするが、腹を刺され、腕をも貫かれているので動くことすらできない。出来ていることといえば、目から涙を流すことだけだ。


このまま放っておけばすぐにでも死んでしまいそうだ。それだけはダメだ。靉麗を死なせる訳にはいかない。俺はそう思いすぐさま行動を起こす。


まずは靉麗を回収してから回復させなければいけない。確かエリスがエリスが回復系の魔法を使えたはずなのでなんとかしてもらおう。こういう時に回復魔法を覚えておけば、と思う。だが、後悔はあとだ。


まずは敵へと本気の力で近づく。敵は俺が見えていないそうで、少し動揺している。その間に俺はできる限り安全に靉麗を救出する。そしてそのままの勢いでエリスの近くに走っていく。そのままだんだんと減速する。



「エリス、靉麗の回復できるか!?」


「多分大丈夫だと思う!」


エリスは俺が目の前に靉麗を抱えて来たことに少し驚いていたが、俺が問うとすぐに返事を返してくれる。俺はエリスの返事に、靉麗を預けてから、すぐさま敵の方向へと向き直る。そしてさっきよりはゆっくり目に駆け出す。それでも敵は俺を捉えきれていないようだった。俺はそのまま敵の頭の上へと行き、思い切り拳を頭に叩き込む。すると敵の頭はバキバキと音を立てボロボロに割れていく。そのまま俺の拳は敵の足まで突っ切る。

その後、敵は何かをドロップすることもなく消えていった。


敵を倒した直後、脳内に直接


『レベルが353になりました』

省略

『異常的 1がLv.8になりました』

『レベルが401になりました』

省略

『異常的 1がLv.9になりました』

『レベルが451になりました』

『称号 【神殺し 2】を入手しました』

『神殺しの特権 2を入手しました』

『地下を統べる者を入手しました』


と響いた。神殺しもシリーズがされたよ...。

本来ならそれ以外もツッコミたい所だが、今はそれどころではない。靉麗の方がこんなスキルたちより1億倍、いやもっと大切だ。

俺はすぐさまエリスの方へ行く。するとそこには血が止まり、傷も塞がり、可愛らしい顔をして眠っている靉麗がいた。


俺はその様子に安心して、地面にへたりこんだのだった───。

明日でやっと休みになるー!

先週も先々週も休みなかったので嬉しすぎる!やっとや!疲れたー!


それでも一応明日と明後日投稿する予定なので宜しくお願いします。

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