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初恋は親友でした~Side of Sakuya~  作者: みやじい
第一章 これまでとこれから ~before&after~
3/12

Ⅲ道の続く先で掴もうとした手は

改稿しました


今回は短めです

 いっこうに着かない。かれこれ何十分も道なき道をさ迷っている。正規ルートで行ってもこんなに時間がかかるはずない。助けてー赤木くん~


「あ、赤木くん。この道で本当にあってるの?なんだかお化けが出そうなんだけど…………」


「うーん。こっちであってるはずなんだけど。でもまあお化けなんて出ないって」


「そうだといいんだけど……………」


 空はどんより曇ってきてそのせいで暗い。木が風に揺れる音にすら敏感に反応してしまう。


 ガサッ


「キャッ」


 ゴソッ


「うわっ…………てなんだ、リスか。ヒロぉ怖いよー」

「いいから歩け」

「だってぇ………………」

「ああっ、もう。ほらっ」


 ヒロが手をこっちに出す。そしてそれを掴む。暖かくて落ち着く。


「ありがとっ!なんだかんだ言って優しいな~ヒロは」

「………………ほらっ、さっさと行くぞっ!」

「あれ?弘人、なんで顔紅いんだ?」

「うっせぇよ」

「あ、ほんとだ~。ヒロ紅くなってる~。なんで?」

「ああっお前らうっさい!」

「後浜君、あんまり茶化して怒らせるなよ」

「はいはい。りょーかい、駿太。悪かったな弘人」

「え、ああ、うん」


 なんでだろう。ヒロの様子が少し変だ。


「ん?ちょっと待て駿太、なんで俺だけ怒られるんだよ。咲哉もだろーが」

「そりゃあねぇ、無理だよ。彼を怒ることなんてできない」

「いや、まあわからんでもないが…………」

「え、なに?呼んだ?」

「いや、何もないよ」

「そっか」


 うーん。呼ばれた気がしたんだけどな。空耳かな。あ、そういえば


「そういえば集合時間って何時だっけ?」


「「「「あ………………………………」」」」


 赤木くんが慌てながら確認する。


「た、確か15時30分だったはず…………………」

「今は?」

「15時20分………………」

「あと十分じゃん!!急ごっ!」

「うん。とりあえず下に向かって進もう!」


 赤木くんが先頭で後浜君、中山くん、ヒロと僕で一列?になって山を走る。


 だが五分ほど走ったところで光とゴロゴロという音が微かに聞こえ、どんどん近づいてきてパラパラと雨が降ってきた。ってうわぁぁぁ!!雷!?


「ひひひヒロっ雷だよ! どうしよう!?」


「大丈夫だから、とにかく走れ!」


 ヒロが励ましてくれるが怖いものは怖い。早く止んでくれという思いに反し、雨はだんだんと強くなってザーザー降りになる。道が泥々になって滑りやすくなる。注意して走る。だけども


 ピカッ

 ゴロゴロゴロゴロゴロ


「うわぁっっっ!!!」


 雷の音に驚いて足が滑った。まずい、道から落ちる!とっさにヒロの手を握る手に力を加えたけれど、そのせいで濡れていた手が滑って離れる。体が傾く。もう一度ヒロが出してくれた手をを掴もうとする。けれども



 掴もうとした手は虚しく空を切る。



「咲哉!」


 ヒロが叫ぶが体は転がり落ちて行く。


 ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴロドカッ


「ウッ…………………」


 頭を木か何かでぶつけたみたいだ。


「咲哉ぁ!!!大丈夫か!?」


 ヒロの声が聞こえる。頭をぶつけたみたい。何かを言いいたいけど声が出ない。



「俺は咲哉のとこまで行くから先に山降りて先生に伝えといてくれっ!」


 ヒロの慌てた声が遠くで聞こえる。



 ヒロぉ



 そこで意識が途絶えた。


すみません。改稿前を出してしまったので書き直しました。17日、18日の朝らへんに読んだ方すみません。内容は変わってないですが、ヒロサイドの話と会話など違う部分がありましたので直しました。


ーーーーーーーーーーーーーーーー

ということで短めですがここで一区切りなので出しました

次回をお楽しみに~

感想お待ちしております


次はNotの予定ですのでそちらもお楽しみに~

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