第6 物語の分析のやり方
感想が書けるようになると、自分の心を理解できるようになっていきます。感情を冷静に見つめるわけですから、そりゃそうですよね。
で、そうなってくると次は「分析」の段階に入れるようになります。
それはすなわち、「読者にどうやってその感情を沸き起こさせるか」を調べるということ。やり方の研究というわけですね。
さて、分析のやり方ですが……まず「感覚を記憶」する必要があります。それについては「慣れろ」としか言えないのでもうカットしますね。
次に「より深い感情の分析」が必要になります。つまり、「こんなシーンがあったからこういう気持ちになった。なかったらそうはならなかったな」とか、「最初のこの段階ではこうだったけどこうこうこうなったからこんな気持ちに変わっていった」と言った風に。つまり「感情の動きを細かく理解していく」わけです。
一番大事なのが、「他の作品と比べていく」。そして、「それらの共通点や相違点を調べていく」です。
例えば、ある1つの物語を見終えて、感想を書きます。では分析開始。
主人公がなぜ好きになった? どんなキャラだった? キャラの状況や周りの人は? 展開はどういう風だったからよかった? そうやって考えて考えて考え抜きます。
その後、「そういえば他の作品も〜〜」と書いていきます。すると、いろいろ見えてくるわけです。
主人公は落ちこぼれだけど、必死の努力でどんどん這い上がっていく。○のヒーロー○○○○○やNARUT○などで見られる展開ですね。
はい共通点発見。これでやり方はわかりますね。前者の主人公は報われずに虐げられて生きてきてます。後者の主人公は報われずに虐げられて生きてきてます。ちょっと気持ちが違う程度です。
おや、全く同じだ。つまりこの展開はうまいやり方、「王道」だ。
とまあ、こんな感じで。今回は似てる作品から選んでますけど、じゃあいろいろ違うやつだとどうなるんだと。
ある海賊漫画と男女平等ブレイカーで見比べてみましょう。
前者は仲間がピンチになった時、「助けて……」と泣いたその人を、主人公は「当たり前だ!」と叫んで助けに行きましたね。あ、今でも感動しちゃう。
後者はもう滅茶苦茶に多くの人右手で助けてますね。そげぶ!
あ、共通点発見。「主人公が苦しんでいる誰かを助ける展開」。2つはジャンルも媒体(映画とかアニメみたいなの)も作風も全く違うのに、そこら辺は共通してました。
とまあこんな風に、いろいろ面倒な感じはしますが見比べてみて共通点を探していくのです。また、疲れたので例には出しませんが相違点も探していきます。
分析はまあ、こんな感じでやっていきます。感想の時書き忘れたけど、ただ感想書くだけでも30分とか使う時はまああります。その上こんな頭使う作業すれば、まず1時間は消えると思った方がいいでしょうね。
そうやってやり続けてると、いつの間にか「あーもう書くことねー」ってなってきます。「というか同じことばっか書いてる気がする」とも。
それで良いのです。新しいことを発見できたら喜び、同じことばっか出てきたら「この理屈の正しさを補強した」とでも思いましょう。
そうやって続けてると、いつの間にか応用も利くようになります。ただし「意識して物語を作れば」の話ですが。