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第4 「面白い」の正体とセンスについて

 ここからは感想の書き方について、個人的なやり方を解説していきますね。



 今回は「面白さ」って何? という話です。ただし、こちらは心理学ではなく僕個人の考え方によるところが大きいです。


 面白さとは何か? それに対する僕の答えはこれです。


「面白い物語というのは、決まって読者(視聴者、プレイヤー)の感情を動かすモノだ」


 つまり、感情が動く物語は面白いんです。「退屈って感情はどうなの?」とかそんなのはちょっと、面倒なので放っておきますね。

 この発言には、僕個人の考え方も大きいですがそこに至るまでに僕はいろいろ作品を見ました。

 映画や漫画、ドラマ、アニメにゲーム。「物語」が存在するものをとにかく、いろいろ。

 そうして分析(もとい感想)を書き続けて、「面白いモノは感情が動いている」という結論に辿り着きました。当たり前ですが、僕は知らなかったのです。


 となると、「どんな感情?」という話になると思います。

 それは一言で書くなら、「案外なんでも良さそう」です。曖昧な表現なのは、まだ発見してないことがあるかもしれないからです。


 嬉しい、感動する、泣ける、楽しい、笑える、おかしい、かっこいい。そんな感情から、

 悲しい、不快、イライラする、気が沈む、暗い、苦しい、胸がしまる、絶望……。

 そういった、負の感情とも言えるモノ。


 どちらも、面白いお話には生まれるものでした。

 なろうにおいてよく言われること。「読者に不快感を与えてはいけない。読者に常にストレスフリーな展開を用意せねばウケない」。それはウケるかどうかにおいては確かに正しいでしょうが、こと「面白さ」になると話は別です。


 例えば、最近だと「リ○ロ」。あれ結構展開キツイですよね。でも、面白い。

 他には「シ○タゲ」やゲーム「LIVE○LI○E」、ラノベだと「さ○竜」なども結構キツイ展開が多いです。映画「ファニー○ーム」に関してはもはや不快感しかないですからね。

 でも、こんな「鬱展開」とか言われるような作品でも……「面白い」です。

 特に先ほどの映画は、ずっと画面から目が離せませんでしたから。沸き起こるのは確かな不快感のみだったのに。


「ワン○ース」や「とある○○(まじゅつ)○○○○(インデックス)」は、不快感を覚えるシーンもありましたがなんだかんだで気持ちいい終わり方します。これは割と「ストレスフリー」に近いタイプですね(ストレスフリーに近いであり、ストレスフリーとは言ってません)。


 このように、「鬱展開がある=つまらないor面白い」ではないのです。結局、うまく感情を動かせたらそれは面白いのです。あくまでも、僕個人の考え方ですが。

 ただし、動かし方はわかりませんよ。ストーリー展開で動かすのもそうですが、文章で心動かすなんてことももちろんできますから。固執してはいけないわけですね。


 つまり物語の面白いか面白くないかの基準は、心(=感情)動かされたか否か。激しい感情の動きがあれば、自然と「退屈」という感情は消えていきます。

 この感情をうまく表現できれば物語の感想はかなり書けますが、それはまあおいおいということで。



「でも、物語の感想って言うけど、僕の感想が良いものとは思えないし、そもそもセンスないのに感想書いて大丈夫かって思うし……やっぱり難しいよ」

 確かにそうですよね。自分の感想やセンスが良いものかなんて、わかんないですよね。センスあれば感想書けるけどセンスないから書けません、という気にもなります。


 しかし、僕が思うに作品を読むセンスは、おそらくほとんどの人が同じくらいです。ただ、読んでる時に何が面白いか表現できないだけで。感じていることはだいたい一緒だ、と。

 とは言ってもやっぱり「人と違う意見」もでちゃいますよね。それは人間同士違うのだから仕方ない。

 しかしそれについても、「感じ方が違った」だけで、やっぱり「同じ能力」と僕は書きます。

 わけがわからなくなってきましたか? 僕もです。


 こんなにわけのわからないことを書き殴るのは、「センスが良いとか悪いの境界が曖昧だから」に他なりません。

 つまり、センスなんてそんなもの。結局人がどう感じるかであり、それはつまり「感情」なんです。

 自分のセンスを疑うのは、自分の感情を疑うようなもの。感情に正しいも間違いも良いも悪いもありません。


 感想を書く上で最も重要なのは、「偏見などのフィルムを剥がして、自分のありのままの心を解放する。その上で、自分の心を分析して、大事にする」ということ。自分の心を、なんだかんだで否定するのは、感想を書くことにおいても、そして生きるにおいても、面倒を招くことに繋がってしまうのです。

 衝突を避けて自分を殺す人なんて、大量にいるじゃないですか。

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