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キャラクターをブレさせない方法についてくどくど考えてみる

作者: 池田哲次

 自分は小説を、雰囲気やキャラクターの巧さで評価する派です。

 実際に小説を書いてみると、これらを表現するのが意外と難しかったりします。

 特にキャラクター。作品の雰囲気は「自分らしさが勝手に滲み出てくれるさ」と思っておけばいいんですが、キャラクターにそれを適用すると「全部自分」という笑えない事態になってしまいます。


 どうキャラクターの性格を把握するべきなのか、いくつかやり方を考えてみることにします。


 ━ ─ ━ ─ ━ ─ ━ ─ ━


1.口調で書き分ける


 口調に引っ張られるという希望的観測はありますが、「全部自分」から完全に抜け出せるとは思えません。

 血迷って「ですにゃん」とでも書いてしまおうものなら、樹海に駆け込みたくなるような気分になります。却下です。


 ━ ─ ━ ─ ━ ─ ━ ─ ━


2.モデルとなるキャラクターを設定する


 これも回避したいところです。

 キャラクターを練るのが苦手な作者にこんなやり方をしようものなら、感想がパクリ認定で埋まる未来しか見えません。

 と言うか、その筆力でパクリと認識してもらえますかね?


 ━ ─ ━ ─ ━ ─ ━ ─ ━


3.友人知人をモデルにする


 よく言われる方法です。

 自分みたいなコミュ障には使い難いのと、普通は周りに一般人しか居ないが難点です。等身大の恋愛小説ならともかく、ネット小説向きではないかもしれません。

 コミュ障なりに一つアドバイスをするなら、卒業や転居で既に縁の切れた人にしておいた方が良いと思います。執筆中にその人の新たな一面を発見してしまってキャラがブレた、なんてことになったら本末転倒です。


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4.動物に例える


 2.と同系列ですが、ステレオタイプをモデルに据えることで特定キャラのパクリになることを回避している訳です。潰しても死ななさそうでとにかく気持ち悪いからゴキブリ、とかこんな感じです。

 かなり個人の主観が混ざるので、理由を書き添えておかないと後で自分で読んでも意味が分からない、なんて事態が起こりうるのが難点です。


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5.担当声優/俳優を決める


 これもステレオタイプを当てはめるやり方ですね。

 CV:釘宮理恵や演:藤原竜也なんかがよくネタにされる例でしょうか。

 あざとかったりぶっ飛んでいたりするキャラが多いネット小説に向いたやり方と言えます。


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6.キャラソンを考える


 5.に近いようでいて遠いやり方です。

 音ゲ風の譜面を書き起こして攻略法を考えるという独自の方向性は有りますが、オススメは出来かねます。性格も思考も一切伝わらないのが致命的な欠点です。

 歌詞を付ければ良いんですが、そこまでやるぐらいなら素直に箇条書きした方が楽です。

 どうしてもこのやり方をしたいなら、既存曲を借用するのが手っ取り早いでしょう。


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7.手相を描く


 手相を見れば、性格も未来も分かります。見る人が見れば、ですが。

 確実性は高いですが、めんどくさい。

 何より他のやり方と違って、適当に決めるのが不可能に近いというのも渋りたくなる点です。


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8.イメージカラーを塗り絵


 もはやただの心理テスト。

 色には様々な心理的効果があり、ググると結構な量のサイトがヒットします。基本色を一通り押さえた表を作って、これを元に塗り絵するやり方です。

 単色でベタ塗りなんて人間はそうそう居ません。グシャグシャに塗りましょう。

 前衛芸術が多数出来上がりますが、設定を書き連ねて厨二ノートが出来てしまうよりは傷が浅く済む気がします。


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 自分に浮かぶのはこれぐらいです。

 好みに合う書き方は有ったでしょうか? 各人がやりやすいやり方で書くのが一番だと思います。

 このエッセイがヒントになれば幸いです。

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