3rd story-教科係は国語
教科係決め。
怖い先生が教科担任になれば、1年間その恐怖を味わうことになる。
反対に…好きな先生が教科担任になったら?
「教科係決めたいと思います!やりたい係考えてくださーい」
なぜか進行役を押しつけられた私。めんどくさいけどそれなりに進めなきゃ。
「じゃ希望取ります、国語」
…誰も手をあげない。
「なんだ寂しいなー、国語は先生だっていうのに」
そうなの!?
国語の教科担任って先生だったの!?
勇気を出して…。
「…はい!!」
「青葉!!ありがとう、よく出てくれた!!」
今更こんなこと言うのもどうかと思うけど、国語やりたいって人がいなくて
本当によかったと思った。
だって、教科係になったらその教科の先生といっぱい話せるし!
先生との距離も縮まる…かも。
「よし、じゃあもう1人は?」
「じゃ、はい!!青葉やるんならうちもやるっっ」
「おぉ、御崎!ありがとう!!」
「麻璃!ありがとー!!」
このときはまだ、教科担任が遠村先生で、大好きな麻璃と一緒に、大好きな国語の教科係ができて
ラッキーだなって思ってた。1年間頑張ろうって気持ちになって。
そう、あの日までは…。
この話は少し短めです。