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お助けキャラの奮闘記  作者: Nekuronika
プロローグ
1/1

はじまり

昔から人には言えないことがあった。

言ったら気持ち悪がられると思ったし、どうせ信じてもらえないとも思っていた。

それは、その人の体調や得意なことや好きなこと、その人がどんな人なのかの概要が見えてしまうこと。

僕が初めてあった人でも変わらず、勝手にいろんな情報が出てくる。

まるでゲームのデータのような感じで、好きじゃなかった。

知りたくないことも出て来るし、その人が隠したい情報まで見えてしまうから。

相手は僕のことを知らないのに、僕は相手のことを一方的に知ってしまうから。

仲良くなろうとしても情報のせいでズルをしているみたいで、それでも無視するのも違うと感じて。

自分の中でうまく消化できず、もやもやした気持ちを感じたまま日々過ごしてきた。

でも、そんなときにあいつに会ったんだ。

人と話すのが好きで、ちょっと抜けてて、とびきり明るいあいつに。

あいつは、僕の悩みを蹴飛ばしてくれた。

すごいじゃん、って。人のことが良く知れるじゃん、って。

詳しくは話していないし、多分、というか絶対に正しくは伝わってないんだろうけど、それでもあいつは僕の悩みを受け止めて認めてくれた。

だから、この力はあいつのために使おうって決めたんだ。

あいつが何を考えて言ったのかはわからないけど、それでも確かにあの時僕は救われたから。

だから、これは僕の勝手な恩返し。あいつが望んでようとそうじゃなかろうと、僕はあいつのためにこの力を使いたい。

そうしたら、この力を持っている意味もあるような気がするから。


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