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なんと不運な。~気楽に生きたい尊き我ら~

作者: 白狐まる
掲載日:2025/11/28

 教室の椅子に座り、窓の外をぼんやり眺めていた。雨がしとしと降っている。


 「え、雨!?今日俺傘持ってきてないんだけどー!」


 振り返ると、好きな男の子――カイトくんが、無邪気に困った顔をして立っている。心臓がビビッと跳ねた。


 (ん?傘を持っていない?聞き逃さなかったぞ、カイトくん。なんと私は……折り畳み傘を持ってきている!これを貸せば、相合傘とまでは行かなくとも、少しは好感度が上がるはず!)


 しかし、帰りの時間、空は意地悪に晴れていた。


 「ふえ~、雨やんじゃった~…まあ仕方ない、バスに乗って帰ろう…」


 そのとき、バス停に着くや否や――


 「ザアアアアアアア!!!!!」


 全身ずぶ濡れになり、靴もぐしょぐしょ。

 やっとの思いで家に帰り、鏡に映る自分を見て、小さくつぶやいた。


 「なんと不運な。」


 お気に入りのスニーカーを履いた日、教室で靴下を脱いだら片方に穴が開いていた。


 バスが遅れて教室に駆け込んだ瞬間、靴がスリップして床にドサッ。


 帰りの電車で座れたと思ったら、前の人のバッグが肩に直撃。


 テストの最後の問題だけ書き忘れ、提出時間ギリギリ。


 歩きながらスマホを操作していたら段差に気づかず落下。画面にヒビ。


 夏の放課後、アイスを買ったけど帰り道で溶け、手から落下。


 イヤホンを取り出したら完全に絡まってほどけない。


 いいことなんぞあんまり起きない、悪いことの方が多いこの世の中。

 もう何もしたくない日もあるけれど、思わず笑ってしまう自分もいる。

 そんな我らって、尊き生き物だなあ。


 「なんと不運な。」


 ”なんと不運な精神”で、人間のみなさま、気楽に生きましょー。

いいことが少なく、”なんと不運な”となってしまうことが多い日常。

でも、そんな不運をなんか面白く、気楽にとらえられたらいいなと思います!

じゃあ皆様、(尊き我ら)気楽にできることが難しい世の中、”なんと不運な精神”で、気楽に生きていきましょー!


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