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ゴーレムはロボットです。  作者: 山田 ソラ


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第94話 海底神殿:動き出す守護者たち

 青い光が揺らめく神殿の通路を、水中型ゴーレムの群れがゆっくりと進む。

 壁面には古代文字が刻まれ、天井から垂れる藻のような魔力の繊維が、幽かに脈打っていた。


「空気が……いや、水の中なのに、何か息苦しいな」


「魔力濃度が高すぎるのかも。あれ、ほら……床、動いてない?」

 

 キキが指をさす。


 次の瞬間、床の模様がぐにゃりと蠢いた。

 まるで神殿そのものが生きているかのように、石板がずるりと形を変える。


『警告。魔力反応、増大中。敵性対象、複数確認!』

 

 父のゴーレムの光が激しく点滅する。


 壁面から、石と金属で構成された古代の防衛ゴーレムたちが出現した。

 人型、魚型、翼を持つ者まで様々。どれも海中とは思えぬ速度で、カイルたちに殺到してくる。


「迎撃開始! 全機、散開!」

 

 カイルの号令と共に、水中型ゴーレムたちが一斉に動く。


 放水型が高圧の水流を発射し、敵を吹き飛ばす。

 光るゴーレムが閃光を放ち、視界を確保。

 護衛ゴーレムたちは鉄槌と盾を構え、前線で迎え撃った。


 しかし古代ゴーレムの中には、魔力ビームのような攻撃を放つものもいる。

 青い光線が海中を走り、護衛ゴーレムの一体が直撃を受けた。


「ぐっ……! 装甲が溶けてる!」

 

 カイルが焦るが、すぐに父の骸骨ゴーレムが前に出る。


『後退セヨ、我、前ニ出ル!』

 

 両腕を交差させると、父親の新しい技を使う魔石の力が光を放ち、即席の防御障壁を展開。

 ビームが弾け飛び、海中に無数の泡が舞った。


「父さん、ナイス防御! キキ、右側を頼む!」


「了解! こっちも派手にやるわよ!」


 キキのゴーレムが両腕のノズルを開き、泡と光の渦を放出。

 水圧と熱差による超音波衝撃波が走り、古代ゴーレムたちを一気に粉砕する。


 しかし、最後に残った一体が異様な光を放った。

 その中心部で、巨大な魔石が脈動している。


「……自爆!? 全機、退避っ!!」

 

 だが、間に合わない。

 海中が白く光り、強烈な衝撃が走った。


 水流に巻き込まれながらも、カイルはとっさに指令を叫んだ。


「護衛ゴーレム、全機防御展開!! 父さん、キキ、無事かっ!?」


 光が収まり、濁った水の中にぼんやりと姿を見せる三機。

 父の胸の光が点滅していた。


『問題ナシ。我、無傷。』


「こっちもセーフ。危なかったね、ほんとに……」

 

 キキが安堵の息を漏らす。


 カイルはゴーレムの腕で周囲を照らした。

 粉々になった古代ゴーレムの残骸と中央には、一際大きな青い魔石が沈んでいた。


「……これが、あいつらの動力源か」


「すごいね……これ、普通の魔石じゃないよ。生きてるみたい」


「解析は後だ。今は先へ進もう」


 カイルはその魔石を慎重に回収し、海底神殿のさらに奥、

 光がほとんど届かない暗闇へと、ゆっくりと進んでいった。

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