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ゴーレムはロボットです。  作者: 山田 ソラ


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第80話 戦利品の仕分けと新しい発見

 翌朝、森の家は久しぶりに静かな空気に包まれていた。

 

 カイルは寝癖のまま机に向かい、宝物庫から持ち帰った戦利品を一つずつ並べていた。


「さて……こいつらの正体を、調べてみるか。」


 机の上には金貨、魔道具の欠片、そして輝く宝石のような魔石。

 その中で特に目を引いたのは、炎竜の魔石と、未知の紋章が刻まれた黒鉄の板だった。


 キキはパンをかじりながら横から覗き込む。


「ねぇ、それ、呪われてたりしない? なんか怪しい光してるけど。」


「大丈夫だと思う……たぶん。」


「“たぶん”って言った!!」


 キキが慌てて一歩下がる。その反応に、父の骸骨ゴーレムがコツンと足で床を鳴らす。

 胸の文字が光る。


『問題ナシ。魔力安定。』


「父さんの解析、ほんと助かるな。」


『我、分析担当。』


 その文字にカイルが笑うと、リーナの寝返りの音が聞こえた。

 母のクレアが優しく毛布を直しながら、カイルに声をかける。


「……でもね、カイル。あなたも少し休みなさい。顔が疲れてるわよ。」


「うん、でもこれだけは見ておきたいんだ。新しいゴーレムの素材になるかもしれない。」


 そう言って、カイルは黒鉄の板を両手で持ち上げた。

 その表面が淡く輝き、光の筋が走る。

 紋章が浮かび上がり、まるで生きているように脈打った。


「……動いた?」


『未知の制御核……旧文明の産物と思われる。』


「旧文明……やっぱり、あの遺跡はただの宝物庫じゃなかったのか。」


 カイルの胸に、再び探究心の火が灯る。

 だがその瞬間、黒鉄板の光が強くなり、部屋全体が一瞬だけ明るくなった。


「わっ! なんだこれっ!」


 キキが驚いて机の下に隠れ、父のゴーレムはすぐさま盾を構える。

 だが、光はすぐに収まり、代わりに小さな水晶片が板の上に転がった。


「……これは?」


『制御片……新しいゴーレムの“鍵”の可能性あり。』


 カイルは思わず息を呑んだ。

 砂漠の遺跡が残した謎、その中心にある“何か”。

 それが今、彼の手の中で眠っている。


「……次は、これを解読しよう。」


 カイルの瞳に、再びあの冒険者の光が宿る。

 クレアはそんな息子を見て、静かに微笑んだ。


「あなたはお父さんにそっくりね。」


『我、誇り。』


 父の胸の光が、まるで嬉しそうに瞬いた。




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