表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゴーレムはロボットです。  作者: 山田 ソラ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

74/131

第73話 宝物庫と第五層への扉

「うおおおっ! これ全部、宝か!?」


 カイルの目が輝いた。


 崩壊した守護ゴーレムの奥にあった扉を抜けると、そこは金色に輝く広間だった。

 

 壁には古代文字がびっしりと刻まれ、床には宝石や金貨、魔具、未知の金属の塊が山のように積み上がっている。


 キキは目を丸くして口をぱくぱくさせた。


「ちょ、ちょっと待って……あれ全部、本物の金貨じゃない!? しかも王国製より古い刻印よ!」


 骸骨の父が『確認中』と表示し、宝の山にズカズカと足を踏み入れる。

 その動きが無駄に堂々としていて、宝の山がカラカラと音を立てた。


「ちょっ! 踏まないでーっ!」


 キキが悲鳴を上げて父を引っ張ろうとするが、骸骨の父は微動だにせず、胸に『価値:未知』と浮かべた。


「……お父さん、宝の価値、わかんないんだな」


「そのうち覚えるでしょ! っていうか、息子、拾うより先に学びなさいよ!」


 キキのツッコミに、カイルは苦笑いを浮かべながら宝を手に取る。


「うわ、これ……金属の密度がすごい。古代合金か?」


「また研究モード入った……」


 そんな中、骸骨の父が部屋の奥で立ち止まった。


『異常構造 発見』


 カイルとキキは顔を見合わせ、

 父の示す方向へと向かう。

 そこには他の壁と違い、まるで“呼吸”しているかのようにわずかに動く壁面があった。


「これ……ただの壁じゃないわね」


 キキが手を近づけると、淡い青い光が反応した。

 円形の魔法陣が浮かび上がり、中心には古代語の一文。

 キキは頭を捻りながら翻訳する。


『第五層への門、認証対象:守護者の鍵』


「守護者の鍵……あのデカいゴーレムの魔石か!」


 カイルは即座に崩れた守護ゴーレムの胸部から取り出した巨大な赤い魔石を掲げる。


 魔石が反応し、壁がゆっくりと沈んでいく。

 砂煙が舞い上がり、その奥には黒い階段がずっと下へと続いていた。


「……下、真っ暗ね」


「第五層、ってことは……まだ続きがあるのか」


「ええ、でもあたし、嫌な予感しかしない」


 骸骨の父は胸に『探索提案』と表示。

 キキが頭を抱える。


「もう!あなたの父までノリノリじゃないの!」


 カイルは笑いながら言った。


「行くさ。だって、ここまで来たんだ。まだ見ぬ遺跡の奥、確かめないとな」


 その瞬間、奥の階段から冷たい風が吹き抜けた。

 まるで“何か”が目覚めを待っているかのように。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ