第67話 第四層・広大な砂漠
炎のドラゴンを倒した余韻も冷めやらぬまま、カイルはドラゴンの魔石を慎重に保留した。
「これはまだ使わない……次の探索のために取っておこう」
キキも頷き、父の骸骨も文字で『了解』と表示する。
第三層の奥から通路を抜けると、果てしなく広がる砂漠が目の前に広がった。
砂丘が連なり、灼熱の太陽が照りつける。
「うわ……広いな……」カイルは息をのむ。
光るゴーレムのライトはオフ、自然光だけでの探索。
放水型ゴーレムは周囲に水の霧を発生させ、砂漠の気温を下げることで、砂嵐や灼熱による危険を軽減する。
護衛ゴーレムは砂丘を見張りながら周囲を警戒し、父の骸骨の鎧型ゴーレムとキキも並んで進む。
巨兵ゴーレムに乗り込み、力強く砂丘を踏みしめる。
「この広さなら、巨兵がいないと進めないな」
砂に刻まれる巨兵の足跡は、砂嵐の中でも道しるべとなる。
「第四層は……自然の迷宮だな」
カイルは砂丘を越える度に、ワクワクと緊張が入り混じった表情を見せる。
キキは横目で呟いた。
「……カイルのやることだから仕方ないか」
灼熱の砂漠を巨兵ゴーレムと共に進むカイルたち。
父の骸骨の鎧型ゴーレムも力強く砂を踏みしめ、キキは慎重に周囲を見守る。
果てしなく広がる砂漠の先に、未知の遺跡やボスが待ち受けている予感。
カイルの胸には、再び冒険心と挑戦への興奮がみなぎっていた。




