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ゴーレムはロボットです。  作者: 山田 ソラ


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第65話 巨兵再起動、ボスへの挑戦

 第三層の奥。長い通路の終わりに、不意に広がる大空間が姿を現した。


 赤い鉱脈が壁や天井を走り、淡い光を放ちながら薄暗がりを神秘的に照らしている。


「……ボスが出そうな雰囲気だな」


 カイルは鎧型ゴーレムの上で拳を握りしめた。

 隣に立つ父の骸骨ゴーレムも、骨の腕に刻まれた魔文字で『危険』と表示する。


 後方では、キキが少し身を引きながらも鋭い視線で空間を観察していた。


 カイルは周囲を慎重に確認し、そして決断する。

 森で分解して運んできた巨兵ゴーレムのパーツを取り出したのだ。


「よし、組み立て開始!」


 護衛ゴーレムたちが無言でパーツを運び出す。

 光るゴーレムは足元を明るく照らし、放水型ゴーレムは霧を散布して埃や火花を抑え、作業場を安全に整える。


 その中でカイルは魔石接続を確認しながら、的確に指示を飛ばしていった。


「腕、脚、胴体……魔石の連結も順調。……よし、完成だ!」


 巨兵ゴーレムが再び立ち上がる。

 その巨体が放つ圧倒的な威容は、空間そのものを支配するかのようだった。


「これで、ボスに挑める」


 鎧型ゴーレムから飛び降りたカイルは、父の骸骨ゴーレムとキキに視線を送る。

 キキは眉をひそめつつも小さく頷き、サポート体制を整えた。


 その時。

 広い空間の奥、暗闇の中から低いうなり声が響く。

 赤い光が瞬き、巨大な影が姿を現し始めた。


「来た……本気で戦うぞ!」


 カイルは巨兵ゴーレムの拳を強く握り、前へと一歩を踏み出す。

 光るゴーレムが先導し、護衛ゴーレムが周囲を固め、放水型ゴーレムが霧を散らして支援する。


 巨兵は静かに息を潜め、主の指示を待つ。

 第三層の最奥。広大な戦場で、未知なるボスとの戦いが今、幕を開けようとしていた。




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