第60話 ゴーレム生産所
森の小屋に戻ったカイルは、まず巨兵ゴーレムの分解作業を始めた。
「でかすぎると運べない。護衛ゴーレムでも持ち運べるようにしないと」
巨兵の腕や脚、胴体を慎重に切り離し、各部位に持ち手と固定用の魔石を取り付ける。
「よし、これで護衛ゴーレムが運べる」
護衛ゴーレムたちは腕や背中で巨兵パーツを抱え、森の中を安全に運べるようになった。
次に光るゴーレムと放水型護衛ゴーレムの増産作業。
「探索では照明と水は必須だ。数が多いほど安心だ」
カイルは魔石を慎重に組み込み、ゴーレムたちの性能を確認しながら次々と完成させる。
光るゴーレムが点灯すると、小屋の中は昼間のように明るくなり、放水型護衛ゴーレムは試運転で勢いよく水を噴射。
キキが思わず笑う。
「カイル、これなら魔人が蒸発するわよ」
最後に、ダンジョンへの安全な荷物運搬用に、エレベーターゴーレムを創る。
「今回は紐で上下させる方式にする」
ゴーレムが両手で太いロープを握り、荷物を吊るして上下させる仕組みだ。
魔石でゴーレムの力を増幅し、重量のある巨兵パーツも軽々と吊り上げられる。
試運転では、護衛ゴーレムが紐を引き、荷物付きゴーレムをゆっくり上下させる。
「よし……これで安全にダンジョンの入口まで運べる」
カイルは笑みを浮かべ、腕を組む。
光るゴーレム、放水型護衛ゴーレム、そして紐式エレベーターゴーレム。
小屋は完全に小さなゴーレム工房となり、ダンジョン再挑戦への布陣は整った。
キキも横で呆れながら感心しながらつぶやく。
「……本当にゴーレムだけは天才よね」
カイルは笑みを浮かべ、ゴーレムたちを整列させる。
「さあ、次は第三階層を攻略するぞ!」




