第49話 古代遺跡の正体
石の門を前に、俺たちは慎重に進んでいた。
だが、次の瞬間。
ガガガッ……!
暗闇の奥から巨大な影が姿を現した。
石と金属が組み合わさった古代のゴーレム。
その背後からは、牙を剥いた獣型の魔物まで迫ってきた。
「出たな……!」
俺は巨兵を操り、翼を畳んで突撃させる。
大地を震わせる衝撃音。
拳と拳がぶつかり合い、火花が散った。
父は鎧型ゴーレムをまとって魔物を受け止める。
「ガアアッ!」
獣の咆哮に負けじと、父の剣が鋭く閃いた。
骨の体でも、その動きは人間の頃と変わらないほど力強い。
「光れ!」
俺の指示で小型ゴーレムが光を放ち、敵の目をくらませる。
その隙に巨兵の拳が古代ゴーレムを粉砕した。
魔物もゴーレムと父とキキの連携で討ち取られる。
「ふぅ……終わったか」
砕けた古代ゴーレムも魔物も、光の粒となって消えていった。
跡には宝石のような魔石や、見慣れない鉱石の塊が転がっている。
俺は呆然とした。
「な、なんだこれ……? 本当にゲームのドロップアイテムみたいだ」
キキがそれを拾い上げ、顔を引き締める。
「……やっぱり。ここはダンジョンよ」
「ダンジョン……?」
「そう。自然にできた穴じゃない。魔物を生み出し、魔力に満ちた異空間。古代遺跡の正体は、それだったの」
俺は喉を鳴らした。
まさか自分の目で、伝説の場所を見る日が来るなんて。
「ククッ……最高だな! ますます探検のしがいがある!」
「もう……アンタ、どんだけワクワクしてんのよ!」
キキの呆れ声をよそに、俺の心は高鳴るばかりだった。
そして、奥の闇から再び何かが蠢く音が聞こえてきた。




