第39話 小型化魔石の改良と新機能
森の小屋。
俺は机の上に、小型ゴーレム用の魔石と、さらに改良を加えた小型化魔石を並べた。
「さて……今回は新しい機能を付けてみる」
今回の狙いは、単なる小型化だけではない。
母さんやリーナとの日常をサポートするため、骸骨型人工生命体に魔石を埋め込み、文字での会話ができるようにすることだ。
ゴーレムではなく、父さんの骸骨に魔石を装着する。
魔力を流し込むと、胸骨に微小な光の文字盤が浮かび上がった。
「……おお、文字が出た!」
俺は驚きながら、試しに父さんに話しかける。
『カイル、理解。』
骸骨の胸骨に浮かんだ文字が答えた。
「すごい……文字で会話できるわ!」
横で腕組みしていたキキが驚く。
カイルはポツリと呟いた。
「簡単な文字なら父さんと母さんに教わったから……」
キキはカイルの悲しそうな顔を見て。
「カイル……これは面白いわね」
母さんが赤ん坊のリーナを抱き上げながら、興味津々で近寄る。
「本当に文字で会話できるのね! カイル、すごいわ!」
『母さん、理解。安全確認済み。』
文字で答える父(骸骨)に、母さんは目を輝かせた。
リーナもまだ赤ん坊ながら、キラキラと文字盤を見つめて小さく手を伸ばす。
「……まるで魔法みたいね」
母さんは嬉しそうに笑い、俺の肩に手を置いた。
「これなら森での日常ももっと楽しくなるわね」
キキはちょっと呆れた顔で言った。
「あなたって本当に、どうして毎回便利な魔法を作っちゃうのよ……」
「便利すぎると怒られそうだけどな」
俺は苦笑する。
こうして森の小屋には、文字ディスプレイ機能付きの父さんが加わり、日常の会話もぐっと楽になった。
赤ん坊のリーナ、母さん、キキ、そして文字で答える父さん。
森での生活は少しずつ、だけど確実に快適になっていくのだった。




