表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゴーレムはロボットです。  作者: 山田 ソラ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

124/135

第123話 みんなで行こう、キキの故郷へ

 キキがエルフの里へ向けて歩き出したあと、家の前にはまだリーナの泣き声が響いていた。


「キキ……いっちゃ、やだぁ……!」


 泣きじゃくるリーナを抱え、カイルは困り顔。

 母も父も、どう慰めればいいかと顔を見合わせる。


『我、少女一人行動不安』


 父が腕を組んで‘’カタカタ‘’唸った。


「そうね。呼び出しの理由もわからないし」


 母も眉を寄せる。


 そのときヒカリがぴょこんと手を挙げた。


「キキの“風の道”なら辿れるよ。魔力の匂い、残ってるから!」


(ヒカリの基準はいつも匂い……!)


 カイルは少しだけ突っ込みたくなるが、今はそれどころじゃない。


 リーナがぐしゃぐしゃの顔で訴えた。


「カイルにーちゃん……キキ、迎えに行こうよ……」


 その言葉でカイルの心が決まる。


「行くか。全員で。キキを追いかけよう!」


 父が手を打った。


『我、飛行研究結果発表!!』


「飛行?」


 カイルが目を瞬く。


 父はドヤ顔(骸骨)で頷いた。


『我、飛行船形態、変形賛美計画遂行』


「いつの間に!?」


 そこへクレアが笑いながら、


「あなた変わったわね、ほんとカイルみたい……機械いじり」


 家の裏の“格納庫”に回ると。


 巨大巨兵ゴーレムは、上部に甲板と帆のような魔力翼が追加され、半分船、半分ゴーレムという不思議な姿に変わっていた。


「……ほんとに飛ぶの?」


『我、飛行実験成功』


 父が胸を張ると、リーナは目を輝かせた。


「これ、のりたい!!」


 さらに上空には、カイルが新しく作った飛行型ゴーレムがきらめきながら旋回している。


「偵察用。前方の安全も見てもらう」


 カイルが説明すると、ヒカリが感心して、


「かっこいい!鳥みたい!」


 こうしてカイルたちは、“飛行船ゴーレム”に乗り込んだ。


 風が唸り、魔力翼が光を帯び、巨体はふわりと浮かび上がる。


「うわぁぁぁ!!!」


 リーナが大興奮で窓に張り付く。


「キキ、まっててねーー!!」


 大声で叫ぶ。


 飛行型ゴーレムたちは周囲を護衛しながら先行し、巨兵飛行船はその後を追って森の上空を進んだ。


 ヒカリは風に髪をなびかせながら、


「キキ、あっちだよ。すぐ、追いつけるよ!」


 カイルは操縦席で拳を握る。


「よし……絶対キキを一人にしない」


こうして、家族と一〇〇体のゴーレム軍団による“空からの追跡作戦”が始まったのだった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ