表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゴーレムはロボットです。  作者: 山田 ソラ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

116/136

第115話 宝物庫へ突入、ヒカリの“能力”また暴走?

 守護者ゴーレムとの衝撃のダンスバトル(?)が終わり、カイルがフラフラしながら巨兵から降りてきた。


「うぇ……地面が上下してる……」


「カイルにーちゃん、へんなかおー」


「……ほっといて……」


 キキはカイルの背中を叩きながらため息をつく。


「もうヒカリがいるとダンジョン全部が歓迎ムードなんだよ。ボスまで踊るって……どういう仕組みなのこれ?」


「えへへ……みんなね、ヒカリのこと、すきーって」


 ヒカリはにっこり笑って言う。


「いや、嫌いよりは良いけどさ……戦闘で歓迎されても困るのよね……」


 父の骸骨ゴーレムも胸の光で小さく文字を浮かべた。


『敵、皆無。緊張感ゼロ』


「父さん、それ言わないで……」


 遺跡の奥。

 かつて守護者が守っていた巨大な扉が、

ヒカリが近づくと勝手に開いた。


ゴゴゴゴゴ……


「うわ……また勝手に?」


「ヒカリがいるから遺跡が開くのは分かったけど……もう慣れちゃったなぁ……」


 キキが肩をすくめる。


「ひかり、あけた!」


「いや、たぶん開いたのは遺跡の方……」


 扉の向こうは広々とした宝物庫。


 古代の金属箱、宝石の詰まった壺、

魔法加工された武具、見たこともない金属板。

 光に反射してきらきらと輝く財宝が山のように積まれている。


「わぁぁー! ひかるー!!」


 リーナは目を輝かせて駆け出す。


「リーナ、走らないで! 危ないよ!」


 カイルは急いで追いかけるが、まだ少し酔っていてふらつく。


「カイルにーちゃん、よろよろー」


「うるさい……!」


 そんなまったり時間。


 ヒカリがそっと宝物庫の中央へ近づいた。

 すると、宝物庫全体が淡く光りだした。


「……え?」


 カイルが思わず息を呑む。


 光はヒカリの周囲で渦を描き、まるで彼女を中心に“祝福”のように舞っている。


「え……ちょっと待って……これ、ヒカリの能力なの?」


 キキが眉をひそめる。


「ひかり、うれしいの。ここ、すっごくながいあいだ、さびしかったって……いってる」


「い、言ってるって……宝物庫が?」


 カイルが困惑する。


「うん。ここね、まってたの。だれかが、きれいって、いってくれるの……」


 ヒカリが手を広げると、光が宝物庫の壁面に走り、古代文字が次々と浮かび上がる。


「うわぁぁ……解析したい……!」


 カイルは目を輝かせるが、ヒカリが微笑んで首を振る。


「みちゃだめー。まだひみつ」


「ええぇぇぇぇ!? なんでぇぇぇ!?」


 カイルが絶叫し、キキはお腹を抱えて笑った。


「カイル、幼児に情報封鎖されてるじゃん」


「ぐぅ……!」


 父の骸骨ゴーレムは胸に文字を出す。


『息子、敗北』


「だからそれ言わないで!!」


 宝物庫の奥へ歩くと、小さな祭壇のような物があり、その上にはカイルでも知らない“古代の魔石装置”があった。


「これ……ダンジョンの中枢に繋がってるやつじゃ……?」


「カイル、これね、まだいじっちゃだめー」


 ヒカリはぺちっとカイルの手を叩く。


「うっ……!」


 しかし、ヒカリの表情には不安が浮かんでいた。


「ここね……やっぱり、まだなにか、ねてる。おこしちゃ、だめ……」


「……え?」


 キキとカイルは思わず背筋を伸ばす。


 ヒカリは振り返り、胸に手を当て、小さく言った。


「こわいの、ある……」


 宝物庫を照らす光が、ふっと揺らめいた。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ