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ゴーレムはロボットです。  作者: 山田 ソラ


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第113話 ヒカリ効果で楽園化?第四層、中ボスの“歓迎ダンス”

 第四層まで魔物達はヒカリを歓迎するかの如く、踊り喜びをあらわした。

 カイル達は悩みながら進んだ。(リーナは大喜び)

 

 第四層、灼熱の砂漠エリア。

 本来なら熱風が肌を刺し、呼吸すら重くなるほどの酷暑の世界。


 だが。


「涼しい……?」


 カイルは入口で立ち止まり、周囲を見回した。


 砂漠なのに、ほんのり心地よい風が吹き抜ける。

 焦げるような熱さは消え、まるで初夏の浜辺のような温度だ。


「ヒカリちゃん、あなた……」


 キキが目を丸くする。


 ヒカリはぽかんとして首をかしげた。


「えっと……あついの、にがて。だから、ちょっとだけ……」


 言い終える前に、砂粒がさらさらと光り、空気がさらに柔らかく整っていった。


「第四層の熱気が……緩和されてる。

 ヒカリの魔力が、環境そのものに影響してるのよ」


 キキは震える声でつぶやく。


「すごいねヒカリ!」


 リーナが無邪気に手を繋いでくる。


「えへへ……りーな、すずしい?」


「うん! すずしい!」


 そんな和やかな空気の中、砂が震え、地面に大きな口が開いた。


「来た! 第四層の中ボス、サンドワームだ!」


 カイルが身構える。


 だが、砂から飛び出した巨大ワームは、

ヒカリを見るなり、ぴたりと動きを止め。


ぶるぶる……

 

くねん……くねん……


 縦に揺れ始めた。


「え、踊ってる……?」


 カイルが完全に気を抜く。


 サンドワームは身体を波のように揺らし、砂の上で円を描くように回り始めた。

その姿はどう見ても、歓迎の舞だった。


「まただー! ヒカリがくると魔物が喜ぶー!」


 リーナは大笑いでワームに手を振る。


 ヒカリは少し恥ずかしそうに、ぺこりとワームへお辞儀した。


「こんにちわ……」


 その瞬間、ワームはさらに激しく身体を震わせ、砂柱がいくつも上がる。

 まるで砂の花火が開いたように美しい。


「なるほどね……」


 キキは眉間を押さえた。


「何が“なるほど”なの?」


 カイルが尋ねる。


「環境温度を適正化して、ボスモンスターに歓迎される……ヒカリ、あなた……ダンジョンに愛されすぎてるわよ。」


「ねえキキ、その顔なんか複雑じゃない?」


 カイルが半笑いで言うと。


「当たり前でしょ!?学者人生でもっとも説明のつかない現象よこれ!!論文に書けるわけないじゃない!!」


 精一杯の叫びに、カイルは肩を震わせ笑い、リーナとヒカリはワームと一緒に跳ね回っていた。


「……でもまあ、安全なら、いいか」


 キキはため息をつきながら、楽しそうな三人を眺めた。


 第四層・砂漠は、すっかり“楽園”と化していた。




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