身代わり金魚姫が幸せな結婚をするまで〜婚約破棄から始まるあやかし純愛譚〜
悲しい過去を持ち、じぶんを押し殺し身代わりとして生きるあやかし少女
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悲しい運命を背負って生まれた心優しい青年
舞台は大正。
本音という名の〝声〟を失ったふたりの、嘘から始まる優しいロマンス。
【あらすじ】
ときは大正。
華族・千家家のひとり娘である千家灯織は、許嫁である本堂紅月のもとへ一ヶ月間の花嫁修業へ出ることが決まるが、灯織はとある理由から修業を拒む。
しかし、なんとしても本堂家と縁戚関係を結びたい家族に、灯織は無理やり家を出されてしまう。
灯織が花嫁修業に出ることを拒んでいた理由は、とある嘘をついていたためだった。
灯織は、嘘を悟られないよう怯えながら紅月と暮らすが、紅月の優しさに少しづつ惹かれていく。
しかし、花嫁修業最終日前日に紅月から告げられたのは、予想外の〝婚約破棄〟だった――!?